ワイヤレスHDMIとは
ワイヤレスHDMIとは、送信機と受信機のペアを使って、HDMIの映像・音声信号をケーブルなしで伝送する技術です。パソコンやゲーム機などのHDMI出力に送信機を取り付け、テレビやプロジェクター側に受信機を接続するだけで、最大4K解像度の映像をワイヤレスで飛ばせます。スクリーンミラーリングと異なり、Wi-Fiネットワークを経由せず直接伝送するため、低遅延で安定した映像伝送が可能です。
詳しい解説
ワイヤレスHDMIの仕組み
ワイヤレスHDMI機器は、5GHz帯や60GHz帯の電波を使って映像データを送受信します。60GHz帯を使用する製品は非常に広い帯域幅を確保でき、非圧縮の4K映像をそのまま伝送できます。5GHz帯のモデルは壁越しでも比較的安定して伝送でき、設置の自由度が高いのが特徴です。いずれの方式でも送信機と受信機は自動的にペアリングされるため、設定はほとんど不要です。
ワイヤレスHDMIの規格
| 規格 | 周波数帯 | 最大解像度 | 到達距離 | 遅延 |
|---|---|---|---|---|
| WiGig/802.11ad | 60GHz | 4K/30fps | 約10m | 極めて低い |
| 独自5GHz方式 | 5GHz | 4K/30fps | 約30m | 低い |
| WiHD | 60GHz | 4K/60fps | 約10m | 極めて低い |
60GHz帯は高速ですが、壁や障害物で電波が減衰しやすいという特性があります。同じ部屋での使用なら60GHz帯、別室への伝送が必要なら5GHz帯のモデルが向いています。
スクリーンミラーリングとの違い
スクリーンミラーリングはWi-Fiネットワークを経由して画面を共有する技術で、ソフトウェアベースのため追加機器が不要な反面、遅延が大きくなりがちです。ワイヤレスHDMIは専用ハードウェアによる直接伝送のため、1ms以下の低遅延を実現するモデルもあり、ゲームや映画鑑賞にも適しています。
選び方のポイント
1. 対応解像度とリフレッシュレートを確認する
4K/60fps対応のモデルは映画鑑賞に最適ですが、4K/30fpsでも通常の視聴には十分です。ゲーム用途で使いたい場合は、1080p/120fps対応や低遅延モード搭載のモデルを選ぶと快適に遊べます。
2. 伝送距離と障害物の有無を考慮する
送信機と受信機の間に壁や家具がある場合は、5GHz帯のモデルが安心です。同じ部屋で使うなら60GHz帯のモデルが遅延・画質ともに有利です。カタログ値の最大距離は理想環境での数値なので、実環境ではやや短くなることを想定しておきましょう。
3. 接続端子と給電方法を確認する
送信機・受信機ともにUSB給電が必要なモデルが多いため、設置場所にUSB電源を確保できるか確認しましょう。HDMI端子のサイズ(標準/Mini/Micro)がお手持ちの機器と合っているかも忘れずにチェックしてください。
まとめ
ワイヤレスHDMIは、一度導入すると手放せなくなる便利なアイテムです。購入の決め手は対応解像度とリフレッシュレートです。加えて伝送距離と障害物の有無もしっかり確認しておくと失敗を防げます。自分のライフスタイルに合った一台を見つけてみてください。