VRRとは
VRR(Variable Refresh Rate / 可変リフレッシュレート)とは、ディスプレイの画面書き換え速度(リフレッシュレート)を、GPUの映像出力フレームレートに動的に同期させる技術です。通常のディスプレイは60Hzや144Hzなど固定のリフレッシュレートで動作しますが、ゲームのフレームレートは場面によって変動します。このズレが「ティアリング(画面のちぎれ)」や「スタッタリング(カクつき)」の原因になりますが、VRRを使えばこれらの問題を解消し、滑らかな映像表示が可能になります。
詳しい解説
ティアリングとスタッタリングが起きる原因
固定リフレッシュレートのディスプレイでは、GPUが1フレームを描き終わるタイミングとディスプレイが画面を更新するタイミングにズレが生じます。GPUの描画が速すぎると、ディスプレイの更新中に次のフレームが割り込み、画面の上下で異なるフレームが表示される「ティアリング」が発生します。逆にGPUの描画が間に合わないと、同じフレームが二度表示される「スタッタリング」が起き、カクついて見えます。
VRRの動作原理
VRRでは、GPUが1フレームを描き終えたタイミングでディスプレイに信号を送り、それに合わせてディスプレイが画面を更新します。つまり、ディスプレイのリフレッシュレートがGPUの出力速度にリアルタイムで追従するわけです。GPUが100fpsで描画していればディスプレイも100Hzで更新し、80fpsに下がればディスプレイも80Hzに変わります。この同期により、ティアリングもスタッタリングも原理的に発生しなくなります。
VRRの種類と規格
VRRにはいくつかの実装方式があります。HDMI 2.1に含まれる「HDMI VRR」はテレビやゲーム機(PS5、Xbox Series X)で広く使われています。DisplayPort接続ではAdaptive-Syncが標準的なVRR規格です。また、AMDのFreeSyncやNVIDIAのG-SYNCといったGPUメーカー固有の実装もあり、それぞれ対応範囲や追加機能に違いがあります。応答速度の速いモニターとVRRを組み合わせることで、より質の高いゲーミング体験が得られます。
選び方のポイント
1. VRR対応範囲を確認する
VRR対応モニターには「48~144Hz」のように対応するリフレッシュレートの範囲が記載されています。範囲が広いほど、さまざまなフレームレートに対応でき、カクつきなく楽しめます。
2. 接続方式に注意する
テレビでPS5やXboxを使うならHDMI 2.1のVRR対応が必要です。PC用モニターならDisplayPort接続でのAdaptive-Sync対応を確認しましょう。
3. ゲームをする方には必須級の機能
ゲームではフレームレートが常に変動するため、VRRの恩恵は非常に大きいです。ゲーミングモニターを選ぶ際は、VRR対応を最優先の条件にすることをおすすめします。