Threadとは?次世代IoTメッシュネットワーク規格をわかりやすく解説

Threadとは、IPv6ベースの省電力メッシュネットワーク規格です。ハブ不要で動作し、Matterと連携してスマートホームの基盤となる通信技術です。

Threadとは

Threadとは、IoT(モノのインターネット)機器向けに設計されたIPv6ベースの省電力メッシュネットワーク規格のことです。Thread Groupによって策定され、Google、Apple、Samsungなどが参画しています。従来のZigbeeZ-Waveと同様にメッシュネットワークを構成できますが、IPベースで動作するため専用のハブを必要としない点が大きな特徴です。Matter規格の通信基盤としても採用されており、スマートホームの将来を担う重要な技術です。

詳しい解説

Threadの技術的な仕組み

ThreadはIEEE 802.15.4の無線規格上で動作し、2.4GHz帯を使用します。最大の特徴はIPv6に対応していることで、各デバイスが固有のIPアドレスを持ちます。これにより、専用のハブやブリッジを介さずにインターネットと直接通信できる可能性を持っています。ネットワークへの参加には「ボーダールーター」と呼ばれる機器が必要ですが、Apple HomePodやGoogle Nest Hubなどのスマートスピーカーにボーダールーター機能が内蔵されているケースが増えています。

メッシュネットワークの信頼性

Threadのメッシュネットワークでは、ネットワーク内のデバイスがルーターとして機能し、データを中継します。あるデバイスに障害が起きても、別のルートを自動的に見つけて通信を維持する「自己修復機能」を備えています。また、ネットワーク内にリーダーノードが存在し、万が一リーダーがオフラインになっても別のデバイスが自動的にリーダーを引き継ぎます。この冗長性の高さが、スマートホームの安定運用に大きく貢献します。

MatterとThreadの関係

Matterはアプリケーション層の規格であり、Threadはその通信を支えるネットワーク層の規格です。MatterはWi-Fiでも動作しますが、センサーや電池駆動デバイスなど省電力が求められる機器にはThread接続が最適です。MatterとThreadの組み合わせは、クラウドに依存しないローカル通信による高速応答と、省電力性を両立する理想的なスマートホーム基盤として注目されています。

選び方のポイント

1. ボーダールーターの有無を確認する

Thread機器を使うにはボーダールーターが必要です。Apple HomePod miniやGoogle Nest Hubなど、手持ちのスマートスピーカーがボーダールーター機能を備えているか確認しましょう。

2. Matter対応と合わせて検討する

Thread対応デバイスを選ぶ際は、Matter対応であるかも同時に確認するのがおすすめです。MatterとThread両対応の製品なら、エコシステムを問わず長く使えます。

3. デバイス数の増加を見据える

Threadはデバイスが増えるほどメッシュの強度が上がります。将来的にスマートホーム機器を増やす予定があるなら、Thread対応製品で統一していくと、ネットワーク全体の安定性が向上します。