サーモグラフィカメラとは?温度を可視化するカメラをわかりやすく解説

サーモグラフィカメラとは、物体が発する赤外線を検知して温度分布を映像として可視化するカメラです。仕組みと選び方を解説します。

サーモグラフィカメラとは

サーモグラフィカメラとは、人間の目には見えない赤外線(熱放射)を検知し、温度の違いを色の変化として映像化するカメラのことです。赤や黄色で高温部分、青や紫で低温部分を表示するのが一般的です。建物の断熱診断、電気設備の異常発見、水漏れ調査などプロの現場で使われてきましたが、最近ではスマートフォンに接続して使えるコンパクトなモデルも登場し、DIYや趣味でも手軽に活用できるようになっています。

詳しい解説

サーモグラフィの仕組み

すべての物体は温度に応じた赤外線を放射しており、サーモグラフィカメラはこの赤外線を専用のセンサー(マイクロボロメータなど)で検知します。検知した赤外線の強度を温度に換算し、色分けして画面に表示します。通常のカメラが可視光を捉えるのに対し、サーモグラフィカメラは赤外線を捉えるため、暗闇でも温度差があれば映像化できます。この点は暗視カメラと似た特性を持っています。

活用シーン

住宅分野では壁や窓の断熱性能チェック、結露しやすい箇所の特定、床暖房の動作確認などに使えます。電気設備では発熱している回路や接続不良の箇所を素早く見つけることができます。DIYでは水道管の水漏れ箇所の特定や、ペットの健康チェックなどにも活用されています。最近ではスマートフォンのカメラアクセサリーとして装着するタイプも人気で、手軽に温度分布を確認できます。

解像度と温度精度

サーモグラフィカメラの性能は「熱画像解像度」と「温度精度」で評価されます。解像度が高いほど細かい温度分布を把握でき、温度精度が高いほど正確な温度を測定できます。プロ用は解像度320x240ピクセル以上で温度精度が正負2度以内のものが一般的ですが、スマートフォン接続型では解像度80x60〜160x120ピクセル程度のエントリーモデルも多く、DIY用途には十分な性能です。

選び方のポイント

1. 用途に合った解像度を選ぶ

住宅診断や電気設備の点検など精度が求められる用途なら高解像度モデル、趣味やDIYでの簡易チェックならエントリーモデルで十分です。解像度が高いほど価格も上がるため、用途に合ったバランスで選びましょう。

2. 測定温度範囲

モデルによって測定できる温度範囲が異なります。一般的な住宅診断なら-20度〜150度程度で十分ですが、工業用途では400度以上に対応するモデルが必要になります。

3. スマートフォン接続型か単体型か

手軽さを求めるならスマートフォンに接続して使えるタイプ、本格的に使うなら単体で動作する専用機がおすすめです。スマートフォン型はコンパクトで価格も抑えられます。

まとめ

サーモグラフィカメラは、用途によって最適な製品が大きく変わるジャンルです。まずは用途に合った解像度を選ぶを確認し、次に測定温度範囲をチェックすると失敗が少なくなります。自分の用途に合った製品を見つけてください。