ストリーミングDACとは?ネットワーク再生対応のDACをわかりやすく解説

ストリーミングDACとは、音楽ストリーミングサービスの楽曲をネットワーク経由で受信し高品質に再生できるDAC内蔵機器です。仕組みと選び方を解説します。

ストリーミングDACとは

ストリーミングDACとは、Wi-Fiやイーサネットを通じて音楽ストリーミングサービスの楽曲を直接受信し、高品質なDACでアナログ信号に変換して再生する機器のことです。PCやスマートフォンを介さずにネットワークから直接音楽データを取得するため、コンピューター由来のノイズの影響を受けにくく、より純度の高い音質で音楽を楽しめます。

詳しい解説

ストリーミングDACの仕組み

ストリーミングDACは、ネットワークストリーマー(トランスポート)とDACを一体化した機器です。内蔵のネットワークモジュールがWi-FiやLAN経由で音楽データを受信し、高品質なDACチップでデジタルからアナログに変換します。多くのモデルはRoon Ready、AirPlay 2、Chromecast built-inなどの複数のストリーミングプロトコルに対応しており、さまざまなサービスやデバイスから音楽を再生できます。

対応サービスとプロトコル

プロトコル/サービス特徴
Roon Ready高品質メタデータ管理、マルチルーム対応
AirPlay 2Apple機器からのワイヤレス再生
Chromecast built-inAndroid/Google機器からの再生
DLNA/UPnPNAS内の音楽ファイルの再生
Spotify ConnectSpotifyアプリから直接操作
TIDAL ConnectTIDALの高品質ストリーミング

Roon Readyに対応したモデルは、Roonの高度なライブラリ管理機能やDSP(デジタル信号処理)機能を活用でき、音楽体験の幅が広がります。

USB DACとの違い

従来のUSB DACはPCとUSBケーブルで接続して使いますが、ストリーミングDACはネットワーク接続で単独動作できるのが最大の違いです。PCを起動する必要がなく、スマートフォンアプリからリモコン感覚で操作できます。もちろん多くのモデルはUSB DAC機能も併せ持っているため、PCからの再生と使い分けることも可能です。

選び方のポイント

1. 対応ストリーミングサービスを確認する

利用中のストリーミングサービスにネイティブ対応しているかが最重要ポイントです。Spotify、Apple Music、Amazon Music、TIDALなど、各サービスの直接対応状況を確認しましょう。Roon対応モデルなら、ほぼすべてのサービスをRoon経由で再生できますが、別途Roonのサブスクリプションが必要です。

2. DACチップと対応フォーマット

ロスレスオーディオを最大限に活かすには、対応するサンプリングレートとビット深度が重要です。PCM 384kHz/32bitやDSD256以上に対応していれば、現在配信されているほぼすべてのフォーマットをカバーできます。MQAフルデコードに対応したモデルなら、TIDALのMQA音源も最大限の品質で再生できます。

3. 出力端子と接続先の機器

アナログRCA出力やXLRバランス出力を備えたモデルが一般的です。アンプに接続する場合はプリアウト(可変出力)が便利で、パワーアンプに直結する使い方もできます。ヘッドホン出力を備えたモデルなら、ヘッドホンリスニングにも対応できる万能機になります。

まとめ

ストリーミングDACは、ネットワーク音源を高品位に再生するための現代的なオーディオ機器です。普段利用するストリーミングサービスへの対応状況を最初に確認し、自宅のネットワーク環境との相性も見ておきましょう。手軽さと音質を両立できる一台を見つけることで、音楽の楽しみ方が大きく広がります。