レジンプリンターとは?高精細な造形が可能な3Dプリンターをわかりやすく解説

レジンプリンターとは、液体レジンに紫外線を照射して硬化させる光造形方式の3Dプリンターのことです。仕組みと選び方を解説します。

レジンプリンターとは

レジンプリンターとは、液体状の光硬化レジン(樹脂)に紫外線を照射して硬化させ、立体物を造形する3Dプリンターの総称です。SLA(光造形法)の原理を応用した製品で、FDM方式と比べて圧倒的に細かいディテールを再現できます。フィギュア、ミニチュア、ジュエリー原型、歯科モデルなど、精密さが求められる分野で特に人気があります。

詳しい解説

LCD方式が家庭用の主流

現在の家庭用レジンプリンターはLCD(MSLA)方式が主流です。UV LEDの光をLCDパネルでマスクし、一層分の断面パターンを一度に露光します。LCD方式は部品コストが低く、本体価格が2〜5万円程度と手頃なのが大きな魅力です。4Kや8Kの高解像度LCDパネルを搭載するモデルも登場しており、XY方向の精度が年々向上しています。

レジンの種類と特性

レジンにも用途に合わせたさまざまな種類があります。スタンダードレジンは汎用的で色の選択肢が豊富、水洗いレジンはIPAを使わず水道水で洗浄可能、タフレジンは強度と耐衝撃性に優れ、フレキシブルレジンは柔軟性があります。歯科用や鋳造用など専門分野向けのレジンも充実しています。

安全面の注意点

未硬化のレジンは皮膚に触れるとアレルギー反応を起こす可能性があるため、作業時には必ずニトリル手袋を着用してください。また、レジンの臭気は換気が不十分だと不快に感じることがあります。造形中と洗浄中は十分な換気を確保し、カーボンフィルター付きの機種を選ぶと室内でも快適に使えます。使用済みレジンの廃棄は各自治体のルールに従いましょう。

選び方のポイント

1. パネル解像度で選ぶ

LCD方式ではパネルの解像度が造形精度を左右します。ミニチュアフィギュアや細かい造形を楽しむなら、8K以上の高解像度モデルがおすすめです。大まかな造形が目的なら4Kモデルでもコストパフォーマンスに優れています。

2. 造形サイズを確認する

レジンプリンターはFDMプリンターに比べて造形エリアが小さい傾向にあります。手のひらサイズの小物なら小型モデルで十分ですが、大きな造形物を作りたい場合は大型のレジンプリンターを選びましょう。造形サイズが大きくなるほどレジンの消費量と本体価格も上がる点に注意が必要です。

3. 洗浄・二次硬化の環境を整える

レジンプリンターは造形後に洗浄と二次硬化(UV照射)の工程が必要です。専用の洗浄機・硬化機がセットになった製品もあり、これらを揃えると作業効率が大幅に向上します。水洗いレジン対応の機種を選べば、洗浄の手間をさらに軽減できます。

まとめ

光造形(レジン)3Dプリンターは、微細なディテールを再現できるのが最大の強みです。LCD方式やDLP方式などの造形方式の違いと、レジンの取り扱いに必要な環境を確認して選びましょう。フィギュアやジュエリーなど、精密な造形を目指す方に適した一台を見つけてください。