ランサムウェア対策とは?身代金ウイルスからデータを守る方法を解説

ランサムウェア対策とは、データを暗号化して身代金を要求するマルウェアから被害を防ぐためのセキュリティ対策です。仕組みと選び方を解説します。

ランサムウェア対策とは

ランサムウェア対策とは、PCやサーバーに侵入してファイルを暗号化し、復旧と引き換えに身代金(ランサム)を要求するマルウェア「ランサムウェア」からデータと端末を守るためのセキュリティ対策です。ウイルス対策ソフトによるリアルタイム防御に加えて、バックアップ体制の構築やOSの設定見直しなど、多層的なアプローチが求められます。

詳しい解説

ランサムウェアの仕組み

ランサムウェアは主にフィッシングメールの添付ファイルや不正なWebサイト、脆弱性のあるソフトウェアを通じて侵入します。感染するとPC内のドキュメント、写真、動画などのファイルが強力な暗号化で使えなくなり、画面に「ファイルを復旧したければ暗号資産で支払え」というメッセージが表示されます。身代金を支払っても復旧される保証はなく、支払いは犯罪者の活動資金になるため、セキュリティの専門家は支払いを推奨していません。

Windowsの標準機能による対策

Windows 10/11には「ランサムウェアの防止」機能(コントロールされたフォルダーアクセス)が標準搭載されています。この機能を有効にすると、信頼されたアプリ以外はドキュメントフォルダなどの重要フォルダへの書き込みがブロックされます。Windowsセキュリティ設定から数クリックで有効化できるため、まだ設定していない方はすぐに有効にすることをおすすめします。

バックアップが最後の砦

ランサムウェアの被害から確実に復旧する唯一の方法は、定期的なバックアップです。ただし、PCに常時接続された外付けHDDはランサムウェアに暗号化される可能性があるため、バックアップ完了後は物理的に切断するか、クラウドバックアップを併用するのが安全です。3-2-1ルール(3つのコピーを、2種類のメディアに、1つはオフサイトに保管)が推奨されています。

選び方のポイント

1. OSとウイルス対策ソフトを最新に保つ

ランサムウェアの多くは既知の脆弱性を悪用するため、OSやアプリのアップデートを怠らないことが最も基本的な対策です。ウイルス対策ソフトのランサムウェア防御機能が有効になっているかも確認しましょう。

2. バックアップ体制を整える

外付けSSDやNASへの定期バックアップに加え、クラウドバックアップも併用すると安心です。バックアップからの復元手順を事前にテストしておくことも大切です。いざという時に復元できなければ意味がありません。

3. 不審なメールやリンクを開かない

技術的な対策だけでなく、人的なリテラシーも重要です。身に覚えのないメールの添付ファイル、不審なURLは開かないよう習慣づけましょう。企業ではセキュリティ教育の実施と、メールフィルタリングの導入が有効です。

まとめ

ファイルを人質に取られるランサムウェア被害を防ぐために、ランサムウェア対策の導入は急務といえます。リアルタイム保護機能とバックアップ体制の両面から対策を講じることが重要です。被害に遭ってからでは手遅れになることが多いので、早めの対策をおすすめします。