RAIDとは?複数ディスクでデータを守るストレージ技術をわかりやすく解説

RAIDとは、複数のディスクを組み合わせてデータの冗長性や速度を向上させるストレージ技術です。仕組みと選び方を解説します。

RAIDとは

RAID(Redundant Array of Independent Disks)とは、複数のディスク(HDDSSD)を組み合わせて、1つのストレージシステムとして運用する技術です。データの安全性を高めたり、読み書き速度を向上させたりすることが目的です。NASやサーバーなどでよく利用され、大切なデータを守るための基本的な仕組みとして広く普及しています。

詳しい解説

主なRAIDレベルの種類

RAIDにはいくつかの構成方式(レベル)があり、目的に応じて使い分けます。

RAIDレベル最低ディスク数特徴容量効率
RAID 02台高速だが冗長性なし100%
RAID 12台ミラーリングで安全性重視50%
RAID 53台速度と安全性のバランス(n-1)/n
RAID 64台2台同時故障に対応(n-2)/n
RAID 104台ミラー+ストライプの組み合わせ50%

家庭用のNASではRAID 1やRAID 5が、ビジネス用途ではRAID 6やRAID 10が多く使われています。

RAIDの仕組み

RAID 0はデータを複数のディスクに分散して書き込む「ストライピング」方式で、読み書き速度が大幅に向上します。ただし1台でも故障するとすべてのデータが失われます。RAID 1は同じデータを2台に書き込む「ミラーリング」方式で、片方が壊れてもデータが残ります。RAID 5はパリティ(誤り訂正符号)を分散配置し、1台の故障に耐えられるバランスの良い構成です。

RAIDの注意点

RAIDはディスク故障への備えにはなりますが、データバックアップの代わりにはなりません。誤ってファイルを消してしまった場合や、ランサムウェアの被害を受けた場合、RAIDでは対処できません。RAIDによる保護と、外部への定期的なバックアップを組み合わせることが重要です。

選び方のポイント

1. 目的に合ったRAIDレベルを選ぶ

写真や動画の保管で安全性を重視するならRAID 1、大容量かつ安全性も確保したいならRAID 5がおすすめです。速度最優先でバックアップを別に取れるならRAID 0も選択肢に入ります。

2. ディスクの台数と容量を確認する

RAIDレベルによって必要なディスク台数が異なります。RAID 1なら2台、RAID 5なら3台以上が必要です。同じ容量・同じモデルのディスクで揃えるのが基本です。

3. ソフトウェアRAIDとハードウェアRAIDの違いを理解する

OSの機能で構築するソフトウェアRAIDは手軽ですが、CPUに負荷がかかります。専用コントローラーを使うハードウェアRAIDは高性能ですが、コストが上がります。家庭用NASなら、搭載されているRAID機能で十分対応できるでしょう。

おすすめ製品

RAIDを家庭・オフィスで活用するには、RAID機能を内蔵したNASが最も手軽です。用途別のおすすめ3製品を紹介します。

製品名ベイ数対応RAIDCPU用途
Synology DS224+2ベイRAID 0/1/JBODCeleron J4125家庭・SOHOメイン
QNAP TS-2332ベイRAID 0/1/JBODCortex-A55家庭・エントリー
WD Red Plus 4TB(NAS向けHDD)RAIDドライブ

Synology DS224+(2ベイNAS)

迷ったらこれ。バランスの取れた万能モデルです。Synologyの使いやすいOS「DiskStation Manager(DSM)」で、RAID 1のミラーリング構成を簡単に構築できます。Intel Celeronプロセッサー搭載で、写真・動画のサムネイル生成やトランスコードも快適です。バックアップアプリ「Hyper Backup」でクラウドへの自動バックアップも設定でき、RAID+クラウドの二重保護体制を簡単に整えられます。

Amazonで見る

QNAP TS-233(2ベイNAS)

コスパ最強。予算を抑えたい方に最適です。エントリーモデルながらRAID 0/1/JBODをサポートし、家庭向けNASとして必要十分な機能を備えています。ARM Cortex-A55プロセッサーで省電力動作し、常時稼働でも電気代を抑えられます。QNAPのアプリストアからクラウドバックアップやデータバックアップアプリを追加することもできます。

Amazonで見る

WD Red Plus 4TB(NAS向けHDD)

NAS用RAIDドライブで選ぶならこれ一択です。NAS専用設計で24時間365日の連続稼働を想定した耐久性を持ちます。振動補正技術(NASware 3.0)とRAIDサポートにより、複数台でのRAID構成で安定したパフォーマンスを発揮します。5400rpm設計で静音性と発熱を抑えながら、ホームNASに必要な読み書き速度を確保しています。

Amazonで見る

まとめ

RAIDは、大切なデータをディスク障害から守るために欠かせないストレージ技術です。ただし、RAIDだけではバックアップの代わりにはならない点に注意が必要です。保存するデータの重要度と必要な速度・容量を考慮して、適切なRAIDレベルと構成を選んでください。