ピクセル密度(ppi)とは
ピクセル密度(ppi: pixels per inch)とは、ディスプレイの1インチ(約2.54cm)あたりに含まれるピクセル(画素)の数を示す指標です。同じ解像度でも画面サイズが異なればppiは変わります。ppiが高いほど画素が細かく詰まっているため、文字の輪郭や写真のディテールがくっきりと描写されます。肉眼でドットが見分けられないレベルのppiを持つディスプレイは「Retinaディスプレイ」などと呼ばれることもあります。
詳しい解説
ppiの計算方法
ppiは「画面の対角線上のピクセル数 / 画面の対角線の長さ(インチ)」で計算できます。たとえば27インチの4Kモニター(3840x2160)の場合、対角線上のピクセル数は約4406で、これを27で割ると約163ppiになります。同じ4K解像度でも32インチなら約138ppi、24インチなら約184ppiと、画面サイズによって精細さが変わる点がポイントです。
デバイスごとのppiの目安
デバイスの種類によって適切なppiは異なります。PCモニター(視距離50〜70cm)では100〜160ppi程度が一般的で、110ppi以上あればテキスト作業でも快適です。有機ELディスプレイのスマートフォンは画面が小さく目との距離も近いため、400ppi以上が標準的です。タブレットは250〜350ppi程度が主流です。視距離が近いデバイスほど高いppiが求められます。
スケーリングとの関係
高ppiディスプレイを使う場合、OSのスケーリング設定が重要になります。たとえば4K(3840x2160)の27インチモニターでスケーリングを100%にすると、文字やアイコンが非常に小さくなってしまいます。150%や200%のスケーリングを設定することで、高精細さを維持しつつ適切な大きさで表示できます。Windowsでは「拡大縮小とレイアウト」、macOSでは「ディスプレイ」設定から調整が可能です。
ppiが高すぎる場合の注意点
PCモニターにおいて、ppiが必ずしも高ければ良いとは限りません。アプリケーションによってはスケーリングに対応しておらず、表示が崩れたりぼやけたりすることがあります。また、高ppiでスケーリングを大きくすると、実質的な作業スペースはppiが低いモニターと変わらなくなることもあります。「精細さ」と「作業スペースの広さ」のバランスを考えて選ぶのがおすすめです。
選び方のポイント
1. 用途に合ったppiを把握する
テキスト作業や写真編集など精細さが求められる作業には、PCモニターなら140ppi以上を目安にするのがおすすめです。動画視聴やゲームが中心なら、100ppi前後でも十分に楽しめます。
2. 画面サイズと解像度の組み合わせで判断する
「27インチ4K」「32インチ4K」「24インチフルHD」など、画面サイズと解像度の組み合わせからppiを算出して比較しましょう。スペック表にppiが記載されていない場合でも、簡単な計算やオンラインのppi計算ツールで確認できます。
3. スケーリング対応を事前に確認する
普段使うアプリケーションが高DPIスケーリングに対応しているかを事前に確認しておくと安心です。特に業務用ソフトやレガシーなアプリケーションでは注意が必要です。