光デジタルケーブルとは
光デジタルケーブル(TOSLINK/S/PDIF光)とは、音声データを電気信号ではなく光信号に変換して伝送するデジタルオーディオケーブルです。テレビとサウンドバーの接続や、DACへのデジタル出力など、さまざまなオーディオ機器間の接続に使われています。電気的なノイズの影響を受けない点が大きなメリットです。
詳しい解説
光デジタル伝送の仕組み
光デジタルケーブルは、送信側で電気信号を赤色LEDまたはレーザーで光信号に変換し、光ファイバーを通じて受信側に伝送します。受信側では光信号を再び電気信号に戻してオーディオ機器で処理します。光を使うため電磁干渉(EMI)の影響を完全に排除でき、グラウンドループによるノイズも発生しません。
対応フォーマットと帯域幅
| フォーマット | 対応 | 備考 |
|---|---|---|
| リニアPCM(2ch/48kHz) | 対応 | CD品質のステレオ音声 |
| リニアPCM(2ch/96kHz) | 一部対応 | 機器による |
| Dolby Digital(5.1ch) | 対応 | 映画やテレビ放送の標準 |
| DTS | 対応 | 映画のサラウンド音声 |
| Dolby Atmos | 非対応 | HDMI eARCが必要 |
| DTS:X | 非対応 | HDMI eARCが必要 |
光デジタルケーブルの帯域幅は最大約3Mbpsで、非圧縮のステレオPCM音声や圧縮サラウンド音声の伝送には十分ですが、ロスレスのDolby AtmosやDTS:Xには対応していません。
HDMIとの使い分け
HDMIは映像と音声を一本で伝送でき、帯域幅も圧倒的に広いため、最新のサラウンドフォーマットにも対応しています。しかし、テレビに光デジタル出力しかない場合や、純粋に音声のみを高品質に伝送したい場合には、光デジタルケーブルが依然として有効な選択肢です。
選び方のポイント
1. 端子の形状を確認する
最も一般的なのは角型(TOSLINK)端子ですが、一部のポータブル機器では丸型(ミニTOSLINK)が採用されています。3.5mmジャックと兼用のミニTOSLINK端子もあるので、接続する機器の端子形状を事前に確認しましょう。
2. ケーブル長は必要最小限にする
光ファイバーは曲げに弱く、長くなるほど信号が減衰します。一般的には5m以内であれば問題ありませんが、可能な限り短いケーブルを選ぶのが理想的です。鋭角に曲げると光が正しく伝送されなくなるため、設置経路も考慮して長さを決めましょう。
3. コア素材の品質を確認する
安価なケーブルにはプラスチック光ファイバーが使われていますが、石英ガラスコアのケーブルは光の伝送効率が高く、長距離での信号劣化が少なくなります。5m以上の配線が必要な場合は、ガラスコアのケーブルを検討するとよいでしょう。
まとめ
光デジタルケーブルは、電気的なノイズの影響を受けずにデジタル音声を伝送できる接続手段です。端子の形状が角型とミニの2種類あるため、接続する機器のコネクタを事前に確認しておくことが大切です。既存のオーディオ機器を活かしながら音質を改善したい場合に、有効な選択肢となります。