NVMe SSDとは?超高速データ転送を実現する次世代ストレージをわかりやすく解説

NVMe SSDとは、NVMeプロトコルとPCIe接続により超高速な読み書きを実現するSSDです。仕組みと選び方を解説します。

NVMe SSDとは

NVMe SSD(Non-Volatile Memory Express SSD)とは、NVMeプロトコルを用い、PCIeバス経由で接続される高速なSSDです。従来のSATA接続SSDと比べて数倍から10倍以上の転送速度を実現し、OS起動やアプリの読み込み、大容量ファイルの移動などが劇的に速くなります。多くのデスクトップパソコンやノートパソコンのM.2スロットに装着して使用します。

詳しい解説

NVMe SSDとSATA SSDの違い

NVMe SSDとSATA SSDの最大の違いは、データの通り道(インターフェース)とやり取りのルール(プロトコル)です。

項目NVMe SSDSATA SSD
インターフェースPCIeSATA
最大転送速度(理論値)最大14,000MB/s(PCIe 5.0 x4)最大600MB/s
プロトコルNVMeAHCI
フォームファクタM.2が主流2.5インチ / M.2
価格帯やや高め手頃

体感速度の差が最も出るのは、OS起動やゲームのロード時間です。大きなファイルのコピーでもNVMe SSDの高速性が際立ちます。

PCIeの世代と速度

NVMe SSDの速度はPCIeの世代によっても変わります。PCIe 3.0 x4接続なら最大約3,500MB/s、PCIe 4.0 x4なら最大約7,000MB/s、最新のPCIe 5.0 x4なら最大約14,000MB/sに達します。ただし、マザーボード側が対応していないと性能を引き出せません。パソコンの対応世代を確認してから購入しましょう。

発熱と対策

NVMe SSDは高速な分、発熱しやすいという特性があります。温度が上がりすぎるとサーマルスロットリングが発生し、自動的に速度を落として動作します。ヒートシンク(放熱板)を取り付けることで温度上昇を抑えられるため、特にPCIe 4.0以上のモデルではヒートシンクの利用がおすすめです。

選び方のポイント

1. パソコンの対応世代を確認する

マザーボードのM.2スロットがPCIe 3.0対応なら、PCIe 4.0のSSDを取り付けてもPCIe 3.0の速度で動作します。世代を合わせるのが最もコストパフォーマンスが良い選択です。

2. 容量は500GB以上を選ぶ

OSとアプリのインストール用なら500GB〜1TB、ゲームや動画編集もするなら1TB〜2TBがおすすめです。SSDは空き容量が少なくなると速度が低下する性質があるため、余裕をもった容量選びが大切です。

3. 用途に合わせてコストを判断する

一般的なパソコン利用ならPCIe 3.0対応のNVMe SSDで十分快適です。動画編集など大容量データを頻繁に扱う方はPCIe 4.0以上を検討すると、作業効率がさらに向上します。

まとめ

NVMe SSDは、従来のSATA SSDを大幅に上回る転送速度で、パソコンの体感速度を劇的に向上させるストレージです。対応するインターフェースの世代や発熱対策の有無など、確認すべきポイントがいくつかあります。マザーボードの対応規格を確認したうえで、速度と容量のバランスが取れたモデルを選んでください。