ネットワークストレージとは?LANで共有できるストレージをわかりやすく解説

ネットワークストレージとは、ネットワーク経由で複数のデバイスからアクセスできる共有ストレージです。仕組みと選び方を解説します。

ネットワークストレージとは

ネットワークストレージとは、LANやインターネットなどのネットワーク経由でデータの保存・共有ができるストレージ機器やサービスの総称です。代表的なものがNAS(Network Attached Storage)で、自宅やオフィスの有線LANに接続して、パソコン・スマートフォン・タブレットなど複数のデバイスからアクセスできます。クラウドストレージも広い意味ではネットワークストレージの一種です。

詳しい解説

ネットワークストレージの種類

ネットワーク上で利用できるストレージには、いくつかの種類があります。

種類設置場所管理者特徴
NAS自宅・オフィス自分初期費用のみ、自由度高い
クラウドストレージデータセンターサービス事業者月額制、管理不要
ファイルサーバー自宅・オフィス自分 or IT部門高機能、企業向け
SANデータセンターIT部門大規模、高速

家庭やSOHOではNASが最も手軽で、2〜4ベイのモデルにHDDを入れて運用するケースが一般的です。

NASの主な機能

NASは単なるファイル共有だけでなく、さまざまな機能を備えています。自動バックアップ機能では、パソコンのデータを定期的にNASに保存できます。メディアサーバー機能を使えば、保存した動画や音楽をテレビやスマートフォンから再生できます。外出先からインターネット経由でアクセスする「リモートアクセス」機能は、個人用のクラウドストレージのように使えて便利です。

RAID構成でデータを守る

2台以上のHDDを搭載できるNASでは、RAID構成でデータの冗長性を確保できます。RAID 1(ミラーリング)なら、1台のHDDが故障してもデータが失われません。ただしRAIDだけでは完全なバックアップとは言えないため、データバックアップとして外部のクラウドやUSBストレージへの二重保存もおすすめします。

選び方のポイント

1. 利用人数と用途で規模を決める

個人や家族での利用なら2ベイのNASで十分です。小規模オフィスなら4ベイ、多くの社員で共有するなら8ベイ以上やラックマウント型のファイルサーバーが適しています。

2. 有線LAN環境を整える

ネットワークストレージの性能を引き出すには、有線LANでの接続が基本です。ギガビット(1Gbps)対応のLAN環境を整えれば、大容量ファイルのやり取りもスムーズに行えます。Wi-Fi接続も可能ですが、速度と安定性は有線が勝ります。

3. 管理の手間とコストを比較する

NASは初期費用がかかりますが月額料金は不要です。クラウドストレージは管理の手間がかかりませんが月額料金が発生します。保存するデータ量が多いほどNASのコストメリットが大きくなります。

まとめ

ネットワークストレージは、複数のデバイスからデータを共有・管理できる、家庭やオフィスのデータ基盤です。単なるファイル共有だけでなく、自動バックアップやメディアサーバーとしても活用できます。利用人数やデータ量、必要な機能を整理して、最適なモデルを検討してみてください。