NASとは?自分だけのクラウドストレージをわかりやすく解説

NAS(Network Attached Storage)とは、ネットワークに接続して複数のデバイスからデータを共有・保存できるストレージ機器です。自宅にプライベートクラウドを構築できます。

NASとは

NAS(Network Attached Storage:ネットワーク接続ストレージ)とは、家庭やオフィスのネットワークに接続して使うファイルサーバー専用の機器です。PC、スマートフォン、タブレットなど複数のデバイスから同時にデータの読み書きができるため、「自分専用のクラウドストレージ」として活用できます。写真や動画、音楽などの大容量データを一元管理したい方や、クラウドサービスの月額費用を抑えたい方に人気の高いガジェットです。

詳しい解説

NASの基本的な仕組み

NASは小型のコンピュータにハードディスク(HDD)やSSDを搭載し、ネットワーク経由でファイルを共有する機器です。有線LANでルーターに接続するのが基本的な構成で、同じネットワーク内のすべてのデバイスからアクセスできます。専用のOSが搭載されており、ファイル共有だけでなく写真の自動バックアップ、メディアサーバー、監視カメラの録画先など多彩な機能を利用可能です。VPN機能を使えば外出先からも安全にアクセスできます。

RAIDによるデータ保護

NASを選ぶ際に重要な要素がRAID(レイド)です。RAIDとは複数のディスクを組み合わせてデータの冗長性を確保する仕組みで、1台のディスクが故障してもデータが失われないように保護します。2ベイ以上のNASで設定でき、代表的なRAID 1はミラーリング(2台に同じデータを書き込む)方式です。4ベイ以上ならRAID 5やRAID 6も選択でき、ストレージ容量と安全性のバランスを調整できます。大切なデータを守りたいなら、2ベイ以上のモデルがおすすめです。

クラウドサービスとの比較

Google DriveやiCloudなどのクラウドサービスと比べた場合、NASの最大のメリットは「データが自分の手元にある」という安心感とランニングコストの低さです。クラウドサービスは月額費用が継続的にかかりますが、NASは初期投資のみで大容量のストレージを長期間使えます。一方、クラウドサービスはバックアップや災害対策が自動で行われるのに対し、NASは自分で管理する必要がある点は覚えておきましょう。

マルチメディア活用

NASはファイル保存だけでなく、マルチメディアサーバーとしても活躍します。DLNA対応のNASならテレビやゲーム機に動画や音楽をストリーミング配信できます。写真管理アプリを使えばスマートフォンの写真を自動バックアップし、どのデバイスからでも閲覧できる環境が整います。外付けSSDとは異なり常時ネットワークに接続されているため、いつでもどこからでもデータにアクセスできるのが強みです。

選び方のポイント

1. ベイ数を用途に合わせて選ぶ

個人利用で写真やファイルのバックアップが中心なら2ベイ、家族全員のデータ管理やメディアサーバー用途なら4ベイがおすすめです。ベイ数が多いほど容量拡張の自由度とRAIDの選択肢が広がります。

2. CPUとメモリのスペックを確認する

ファイル共有だけなら控えめなスペックで十分ですが、動画のトランスコード(形式変換)やDockerコンテナの運用など高負荷な使い方をするなら、CPUとメモリに余裕のあるモデルを選びましょう。RAMの増設に対応したモデルだと将来的にも安心です。

3. 対応アプリとエコシステムを重視する

NASメーカーによって利用できるアプリや機能が異なります。写真管理、バックアップ、VPN、メディアサーバーなど、自分が使いたい機能が充実しているメーカーの製品を選ぶのが満足度を高めるコツです。