マルチポート充電器とは
マルチポート充電器とは、USB-CやUSB-Aのポートを2つ以上搭載し、複数のデバイスを同時に充電できる充電器です。スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ワイヤレスイヤホンなど、複数のガジェットを持ち歩く現代人にとって、充電器を1台にまとめられるのは大きなメリットです。GaN充電器技術の進歩により、高出力でもコンパクトな製品が増えています。
詳しい解説
マルチポート充電器の仕組み
マルチポート充電器は内部に電力変換回路を持ち、AC100VをUSBで使える直流電圧に変換します。各ポートに電力を振り分けるインテリジェントな制御回路を搭載しており、接続されたデバイスの要求に応じてPD充電やQuick Chargeなどの急速充電プロトコルを自動的に切り替えます。ポートの総合計ワット数は充電器の最大出力で決まります。
同時使用時の出力配分
マルチポート充電器の重要なポイントが、複数ポート同時使用時の出力配分です。例えば「合計140W」の4ポート充電器でも、使い方によって各ポートの出力が変わります。
| 使用ポート数 | 出力配分の例(140W充電器) |
|---|---|
| USB-C1のみ | 100W |
| USB-C1 + USB-C2 | 65W + 65W |
| USB-C1 + USB-C2 + USB-A | 65W + 30W + 18W |
| 全ポート使用 | 45W + 30W + 18W + 18W |
この配分はメーカーや製品によって異なるため、購入前に仕様表の「ポート組み合わせ表」を必ず確認しましょう。特にノートPCを充電しながら他のデバイスも充電したい場合は、メインポートの出力が十分かどうかが大切です。
USB-CとUSB-Aの使い分け
最新のスマートフォンやノートPCはほぼUSB-Cに統一されつつありますが、USB-Aでしか充電できない機器(一部のワイヤレスイヤホン、古めのデバイスなど)もまだ存在します。USB-C×2〜3ポートにUSB-A×1ポートを加えた構成が最もバランスの良い選択肢です。
選び方のポイント
1. 合計出力と主要ポートの最大出力を確認する
合計ワット数だけでなく、USB-C単独使用時の最大出力を確認しましょう。ノートPCを充電するなら単独で65W以上出せるポートが1つは必要です。合計出力が高くても、分散すると各ポートの出力が低くなる点に注意してください。
2. GaN採用のコンパクトモデルを選ぶ
GaN充電器の技術により、100W以上の出力でもポケットに入るサイズの製品があります。従来のシリコン充電器に比べてサイズと重量が大幅に削減されているため、持ち運び用途ならGaN採用モデルがおすすめです。
3. プラグ形状と取り回しを確認する
壁のコンセントに直接挿す「直挿しタイプ」と、電源ケーブルが付いた「ケーブルタイプ」があります。直挿しタイプはコンパクトですが、隣のコンセントに干渉する場合があります。デスク据え置きで使うならケーブルタイプが使いやすいです。
まとめ
複数のデバイスを同時に充電できるマルチポート充電器は、ガジェットが多い方ほど恩恵を感じる製品です。合計出力と各ポートの配分を事前にチェックし、手持ちのデバイスを効率よく充電できるモデルを選びましょう。デスク周りのケーブルもすっきり整理できます。