Mini LEDとは?バックライト技術の進化をわかりやすく解説

Mini LED(ミニLED)とは、従来より小さなLEDをバックライトに使い、精密なローカルディミングで高コントラストを実現するディスプレイ技術です。仕組みや選び方を解説します。

Mini LEDとは

Mini LED(ミニLED)とは、サイズ0.1mm~0.2mm程度の非常に小さなLEDチップを液晶ディスプレイのバックライトに大量に敷き詰める技術です。従来の液晶テレビやモニターのバックライトよりもはるかに多くのLEDを使用することで、画面を細かなゾーンに分けて明るさを個別制御する「ローカルディミング」の精度が飛躍的に向上します。これにより、有機EL(OLED)に迫る深い黒と高いコントラスト比を液晶パネルで実現できるようになりました。

詳しい解説

ローカルディミングの進化

従来の液晶ディスプレイのバックライトは、エッジ型(画面の端にLEDを配置)や直下型(画面の裏にLEDを配置)が主流でした。しかし、LEDの数が数十~数百個程度では、ローカルディミングのゾーン数が限られ、暗い部分の周囲に光漏れ(ハロー/ブルーミング)が発生しがちでした。Mini LEDでは数千~数万個のLEDを搭載し、ディミングゾーンを数百~数千に細分化できるため、光漏れが大幅に減り、HDRコンテンツでの明暗表現が格段に向上します。

OLEDとの比較

OLEDは画素単位で発光をオフにできるため、完全な黒を表現できます。Mini LEDはゾーン単位の制御なのでOLEDほどの精密さはありませんが、ピーク輝度ではOLEDを上回ることが可能です。HDRコンテンツのハイライト表現や、明るい部屋での視認性ではMini LEDが有利な場面もあります。また、OLEDが抱える焼き付きのリスクがなく、価格も比較的手頃という利点があります。

搭載製品の広がり

Mini LEDはAppleのiPad ProやMacBook Pro、各社のハイエンドテレビ、ゲーミングモニターなどに搭載されています。テレビではSamsung、LG、TCLなどが積極的に採用しており、液晶テレビの高画質化を牽引する技術として定着しつつあります。パネル方式との組み合わせでは、VA方式との相性が特に良く、高コントラストの映像を実現します。

選び方のポイント

1. ディミングゾーン数を確認する

Mini LEDの画質はゾーン数に大きく左右されます。数百ゾーンのモデルと数千ゾーンのモデルでは、光漏れの少なさが段違いです。仕様欄でゾーン数を確認しましょう。

2. 用途に合わせてOLEDと比較する

映画やゲームの暗いシーンの表現を最重視するならOLEDが優位ですが、明るい部屋での使用やPCモニターとしての長時間利用ではMini LEDが実用的です。

3. HDR対応を合わせてチェック

Mini LEDのメリットを最大限活かすには、HDR対応が不可欠です。DisplayHDR 1000以上の認証を取得したモデルなら、ピーク輝度とコントラストの両方を堪能できます。