メッシュWi-Fiとは
メッシュWi-Fiとは、親機(メインルーター)と複数の子機(サテライト/ノード)がメッシュ(網目)状のネットワークを形成し、家全体をシームレスなWi-Fiで覆う仕組みのことです。従来のWi-Fiルーター1台では電波が届きにくかった場所にも安定した接続を提供します。部屋を移動しても途切れることなく最寄りのノードへ自動的に接続が切り替わるため、広い住宅や複数階の建物に最適なWi-Fiソリューションです。
詳しい解説
メッシュWi-Fiの仕組み
メッシュWi-Fiでは、各ノードが互いに通信してネットワーク全体を構築します。1台のノードが故障したり電波状態が悪くなっても、他のノードを経由して通信が自動的にルーティングされるため、ネットワーク全体の信頼性が高いのが特徴です。すべてのノードが同じSSID(ネットワーク名)を共有しており、デバイスが最適なノードに自動接続する「シームレスローミング」に対応しています。
中継器との違い
電波を広げるという目的では中継器(リピーター)と似ていますが、仕組みには大きな違いがあります。中継器は親機の電波を受信して再送信するだけのため、中継するたびに通信速度が半減してしまいます。また、親機と中継器でSSIDが異なる場合は手動で接続先を切り替える必要があることもあります。メッシュWi-Fiはノード間を専用のバックホール回線(専用の通信経路)で接続するモデルが多く、速度低下が少なくシームレスな接続を実現できます。
トライバンドとバックホール
メッシュWi-Fiの性能を大きく左右するのが「バックホール」の品質です。デュアルバンド(2.4GHz+5GHz)のメッシュシステムでは、デバイスとの通信とノード間通信で帯域を共有するため速度が落ちやすくなります。トライバンド(2.4GHz+5GHz+5GHzまたは6GHz)のモデルなら、1つの帯域をバックホール専用に割り当てられるため、デバイス向けの通信速度を維持しやすいです。Wi-Fi 6E/7対応のメッシュでは6GHz帯をバックホールに使えるため、さらに高速な通信が期待できます。
導入に適した環境
メッシュWi-Fiは特に、2LDK以上の広い間取り、2階建て以上の戸建住宅、壁が厚い鉄筋コンクリートのマンションなど、1台のルーターでは電波が行き渡りにくい環境で効果を発揮します。一方、1Kや1LDK程度のコンパクトな住居であれば、高性能なWi-Fiルーター1台で十分なケースも多いです。
選び方のポイント
1. 住居の広さに合ったノード数を選ぶ
2〜3LDKなら2台セット、戸建住宅なら3台セットが目安です。後からノードを追加できるシステムを選んでおくと、引っ越しや間取りの変化にも柔軟に対応できます。
2. トライバンド以上のモデルを選ぶ
バックホール専用帯域を確保できるトライバンドモデルがおすすめです。接続デバイスが多い家庭では速度低下の差が顕著に表れます。
3. 有線バックホール対応を確認する
各ノードにLANポートがあり有線バックホールに対応していれば、壁内のLAN配線を活用して最も安定したメッシュ環境を構築できます。新築やリフォーム時に検討する価値があります。