マネージドスイッチとは
マネージドスイッチとは、ネットワーク管理者がWeb画面やコマンドラインから細かい設定・制御を行える高機能なネットワークスイッチです。通常のアンマネージドスイッチが「差すだけで動く」シンプルさが特徴なのに対し、マネージドスイッチはVLAN(仮想LAN)、QoS(通信優先制御)、トラフィック監視などの高度な機能を備えています。企業ネットワークの中核として広く使われています。
詳しい解説
マネージドスイッチの主な機能
マネージドスイッチには、ネットワークを効率的に運用するための多くの機能が搭載されています。
| 機能 | 内容 | 用途 |
|---|---|---|
| VLAN | ネットワークを仮想的に分割 | 部門間のセキュリティ分離 |
| QoS | 通信の優先順位を制御 | VoIP、映像配信の品質確保 |
| リンクアグリゲーション | 複数回線を束ねて帯域拡大 | サーバー接続の高速化 |
| ポートミラーリング | 通信データをコピーして監視 | トラブルシューティング |
| SNMP | リモートで状態監視 | 大規模ネットワーク管理 |
これらの機能により、大規模なネットワークでも安定した通信環境を維持できます。
アンマネージドスイッチとの違い
アンマネージドスイッチはLANケーブルを差すだけですぐに使え、設定は不要です。一方、マネージドスイッチは初期設定が必要ですが、ネットワーク全体を見える化して細かくコントロールできます。「中間」にあたるスマートスイッチ(イージーマネージドスイッチ)は、一部の管理機能を手頃な価格で提供する選択肢です。
VLANの活用例
VLANはマネージドスイッチの代表的な機能です。たとえば1台の物理スイッチでも、営業部と開発部のネットワークを仮想的に分離できます。部門間の不要な通信を遮断してセキュリティを高めたり、PoE対応のIPカメラを通常のオフィスネットワークと分けて管理したりする用途に活用されています。
選び方のポイント
1. 必要な機能を洗い出す
VLANだけ使いたいならスマートスイッチ(ライトマネージド)でも対応できる場合があります。フルマネージドはすべての機能を備えますが、価格が高く設定も複雑です。必要な機能に応じて適切なグレードを選びましょう。
2. PoE対応の有無を確認する
ネットワークカメラやアクセスポイントにLANケーブルで電力を供給したい場合は、PoE対応のマネージドスイッチを選んでください。PoE給電の総ワット数(パワーバジェット)も確認が必要です。
3. 管理インターフェースの使いやすさを確認する
Web管理画面の使いやすさはメーカーによって差があります。TP-Link、ネットギア、ヤマハなどの代表的なメーカーの管理画面を比較し、自分にとって扱いやすいものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
マネージドスイッチは、VLAN設定やトラフィック制御など高度なネットワーク管理を可能にする機器です。アンマネージドスイッチでは対応できない細かな制御が求められる環境で真価を発揮します。管理画面の使いやすさと必要な機能を比較して、運用しやすいモデルを選んでください。