M.2スロットとは
M.2(エムドットツー)スロットとは、パソコンのマザーボードに搭載されている小型の拡張スロットのことです。主にSSDの接続に使われており、ケーブル不要でコンパクトに装着できるのが特徴です。ガム1枚ほどのサイズの基板をスロットに差し込むだけで取り付けが完了するため、特にノートPCやスリムデスクトップで重宝されています。ただし、同じM.2スロットでも対応する通信規格が異なるため、購入時には注意が必要です。
詳しい解説
M.2スロットの種類(KeyタイプとNVMe/SATA)
M.2スロットには「Key」と呼ばれる端子の切り欠き形状の違いがあり、主に「M Key」と「B+M Key」の2種類があります。M KeyはNVMe SSD用で、PCIe接続により最大で毎秒数千MBという高速通信が可能です。B+M KeyはSATA SSD用で、最大約600MB/sとなります。NVMe SSD(M Key)をSATA専用スロット(B Key)に挿しても認識されないため、購入前の確認が欠かせません。
サイズ(フォームファクター)の違い
M.2 SSDにはいくつかのサイズがあり、「2230」「2242」「2260」「2280」といった4桁の数字で表します。最初の2桁が幅(mm)、後ろの2桁が長さ(mm)を示しています。デスクトップPC向けのM.2スロットは主に2280サイズに対応しており、薄型ノートPCやゲーム機では2230サイズが採用されることもあります。購入前に、自分のパソコンが対応するサイズを確認しましょう。
M.2スロットの搭載数
最近のマザーボードにはM.2スロットが複数搭載されていることが一般的です。メインのスロットはCPU直結でPCIe Gen4やGen5に対応し、最大速度を発揮できます。サブのスロットはチップセット経由の場合があり、世代が1つ下がることもあります。OSの起動用SSDはメインスロットに、データ保存用SSDはサブスロットに、という使い分けがおすすめです。
ヒートシンクの重要性
NVMe SSDは高速な分、発熱が大きくなります。M.2スロットにヒートシンク(放熱板)が付属しているマザーボードも増えていますが、付属していない場合は別途購入して装着することを強くおすすめします。サーマルスロットリング(温度上昇による速度低下)を防ぎ、SSDの性能と寿命を最大限に引き出すことができます。
選び方のポイント
1. NVMe対応かSATA対応かを確認
M.2スロットがあるからといって必ずNVMe SSDが使えるわけではありません。マザーボードの仕様書やメーカーサイトで、各スロットの対応規格(NVMe/SATA/両対応)を確認しましょう。
2. 対応するSSDサイズを把握する
特にノートPCでは2230サイズしか対応しないモデルがあります。デスクトップPCは2280が標準的ですが、念のためマニュアルで確認するのが確実です。
3. スロットのPCIe世代もチェック
同じNVMe対応でも、PCIe Gen3対応のスロットにGen4のSSDを挿すとGen3の速度に制限されます。最新のSSDの性能を活かしたいなら、スロット側のPCIe世代も合わせて確認しておきましょう。