KVMスイッチとは
KVMスイッチとは、「Keyboard(キーボード)」「Video(映像)」「Mouse(マウス)」の頭文字を取った名前のとおり、1組のキーボード・モニター・マウスで複数のPCを切り替えて使える装置です。たとえば仕事用のPCとプライベート用のPCをデスクに並べている場合、KVMスイッチがあればボタン一つで操作対象を切り替えられます。周辺機器を何セットも用意する必要がなくなり、デスクスペースの節約と作業効率の向上を同時に実現できます。
詳しい解説
KVMスイッチの基本的な仕組み
KVMスイッチは、複数のPCからの映像出力とUSB接続を集約し、ユーザーが選択したPCの信号だけをモニターとキーボード・マウスに送る仕組みです。物理ボタンやキーボードショートカット、リモコンなどで切り替え操作を行います。切り替えにかかる時間は製品によって異なりますが、1〜3秒程度が一般的です。切り替え中は一瞬画面が暗くなりますが、すぐに復帰します。
接続端子の種類と選び方
KVMスイッチの映像入力端子にはHDMI、DisplayPort、USB-C/Thunderboltなどがあります。対応する解像度やリフレッシュレートは端子の種類と世代によって異なるため、自分のモニタースペックに合った製品を選ぶ必要があります。4K 60Hz以上に対応するモデルを選んでおけば、一般的な用途には十分です。USB-C対応のKVMスイッチなら、映像・データ・電源供給をケーブル1本にまとめられるためさらに配線がすっきりします。
モニター内蔵KVM機能
最近のビジネス向けモニターやハイエンドモニターには、KVMスイッチの機能が内蔵されている製品が増えています。モニター本体に2系統以上の映像入力とUSBアップストリーム端子があり、入力ソースを切り替えると接続されたキーボード・マウスも連動して切り替わります。外付けのKVMスイッチが不要になるため、配線がよりシンプルになり、デスク上の機器も減らせるのが大きなメリットです。
在宅ワークでの活用シーン
在宅ワークの普及により、KVMスイッチの需要は大きく伸びています。会社支給のノートPCと自宅のデスクトップPCを1組の周辺機器で使い分けるケースが典型的です。朝は仕事用PCに切り替えて業務を開始し、終業後はプライベート用PCに切り替えるという使い方が、ボタン一つで実現します。モニターアームと組み合わせれば、すっきりとしたデスク環境が完成します。
選び方のポイント
1. 対応映像端子と解像度を確認する
使用中のモニターやPCの映像端子に合ったKVMスイッチを選びましょう。4K対応は今や必須レベルのスペックですので、将来のことも考えて4K 60Hz以上に対応した製品がおすすめです。
2. USB端子の数と種類を確認する
キーボードとマウス以外にもWebカメラやヘッドセットなど共有したい周辺機器がある場合は、USBポート数に余裕のあるモデルを選びましょう。USB 3.0対応ならデータ転送速度も確保できます。
3. 切り替え方式の快適さを重視する
物理ボタン、キーボードショートカット、デスクトップ常駐ソフトなど、切り替え方法は製品によって異なります。頻繁に切り替える方はホットキー対応モデルが便利です。