IPv6/IPv4とは
IPv6とIPv4は、インターネットで通信するための「住所システム」にあたるプロトコル(通信規約)です。IPv4は約43億個のIPアドレスしか持てず、世界中のデバイス増加により枯渇が深刻な問題となっています。これを解決するのがIPv6で、事実上無限ともいえる数のアドレスを利用できます。日本では、IPv6接続に対応することで回線速度が改善するケースが多く、「IPv6にしたら速くなった」という声がよく聞かれます。
詳しい解説
IPv4の仕組みと限界
IPv4は1981年に策定された通信プロトコルで、「192.168.1.1」のように4つの数字で構成されるIPアドレスを使います。理論上約43億個のアドレスが使えますが、スマートフォンやIoT機器の爆発的な普及により、すでに新規アドレスの割り当てが困難な状態です。現在はNAT(Network Address Translation)という技術で、1つのグローバルIPアドレスを複数の機器で共有することでしのいでいます。
IPv6のメリット
IPv6は128ビットのアドレス空間を持ち、約340澗(かん)個という天文学的な数のアドレスを提供します。アドレス枯渇の心配がなくなるだけでなく、通信の効率化やセキュリティの強化も図られています。日本のインターネット回線では、IPv6を使うことで混雑するIPv4のネットワーク設備を迂回でき、特に夜間の速度低下が大幅に改善されることがあります。
IPoEとPPPoEの違い
日本のインターネット接続では、接続方式の違いも重要です。従来のPPPoE方式は「網終端装置」と呼ばれる設備を経由するため、利用者が集中する時間帯にボトルネックになります。IPv6で利用できるIPoE方式は、この設備を経由しないため、混雑の影響を受けにくいのが特徴です。「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」という方式に対応したプロバイダとルーターを使えば、IPv6対応サイトもIPv4のみのサイトも快適にアクセスできます。
対応状況の確認方法
自分の回線がIPv6に対応しているかは、プロバイダの契約内容を確認するか、IPv6接続テストサイトにアクセスすると分かります。また、ルーターの管理画面でもIPv6接続の状態を確認できます。5G回線でもIPv6対応は進んでおり、モバイル環境でもその恩恵を受けられます。
選び方のポイント
1. プロバイダのIPv6対応を確認する
まずは契約中のプロバイダがIPv6 IPoE方式に対応しているか確認しましょう。未対応の場合は、対応プロバイダへの乗り換えを検討する価値があります。夜間の速度低下に悩んでいる方には特におすすめです。
2. ルーターのIPv6対応をチェック
IPv6を利用するには、ルーターが「IPv4 over IPv6」(v6プラスやtransixなど)に対応している必要があります。古いルーターでは未対応の場合があるため、買い替え時には対応状況を必ず確認しましょう。
3. 利用するサービスとの互換性に注意
IPv6環境では一部のオンラインゲームやVPNが正常に動作しないケースがあります。利用したいサービスの対応状況を事前に調べておくと安心です。