内蔵GPU/外付けGPUとは
内蔵GPU(iGPU:Integrated GPU)とは、CPUの中に組み込まれたグラフィックス機能のことです。一方、外付けGPU(dGPU:Discrete GPU)とは、独立したグラフィックスカードとして搭載される専用のGPUを指します。内蔵GPUは省電力で日常作業に十分な性能を持ち、外付けGPUはゲームや動画編集など高度なグラフィックス処理に必要な高い性能を提供します。パソコン選びにおいて、どちらが必要かを見極めることはとても重要です。
詳しい解説
内蔵GPU(iGPU)の特徴
内蔵GPUはCPUのダイ(チップ)上に統合されたグラフィックス機能です。Intel CPUの「Intel UHD Graphics」「Intel Arc Graphics」、AMD CPUの「Radeon Graphics」、そしてApple Siliconに内蔵されたGPUがこれにあたります。別途グラフィックスカードを購入する必要がないためコストが抑えられ、消費電力も小さいのが利点です。Webブラウジング、オフィス作業、動画視聴、軽いゲームであれば内蔵GPUで問題なくこなせます。
外付けGPU(dGPU)の特徴
外付けGPUは、NVIDIAのGeForce RTXシリーズやAMDのRadeon RXシリーズに代表される、独立したグラフィックスカードです。専用のビデオメモリ(VRAM)を搭載し、内蔵GPUの何倍もの処理性能を持っています。最新の3Dゲームを高画質で楽しむ、4K動画の編集を快適に行う、AIの学習処理を高速化するなど、重いグラフィックス処理には外付けGPUが必須です。
性能差はどれくらいか
内蔵GPUと外付けGPUの性能差は非常に大きく、ベンチマークテストでは数倍から数十倍の差がつくこともあります。例えば、最新の3Dゲームを高画質設定でプレイする場合、内蔵GPUではフレームレートが10〜20fps程度にとどまるのに対し、ミドルクラスの外付けGPUなら60fps以上で快適に動作します。ただし、Apple SiliconのM3 ProやM4 Proのように、内蔵GPUでもかなり高い性能を持つものも登場しており、用途によっては外付けGPU不要で済むケースも増えています。
ノートPCにおける選択肢
ノートPCでは、内蔵GPUのみのモデルと、内蔵GPUと外付けGPUの両方を搭載するモデルがあります。両方搭載のモデルでは、軽い作業時は省電力な内蔵GPUを使い、重い処理が発生したときだけ外付けGPUに切り替えるという賢い使い分けが自動的に行われます。外出先でもゲームや動画編集をしたいなら外付けGPU搭載モデル、軽さとバッテリー持ちを優先するなら内蔵GPUのみのモデルが適しています。
選び方のポイント
1. 用途で判断するのが最も確実
ゲーム、動画編集、3D制作、AI処理のいずれかを行うなら外付けGPUが必要です。それ以外の用途であれば、最新世代の内蔵GPUで快適に作業できます。
2. 予算と消費電力のバランスを考える
外付けGPU搭載PCは価格が高く、消費電力も大きくなります。「自分の用途に本当に必要か」を考え、不要なら内蔵GPUモデルを選んで浮いた予算をメモリやSSDに回すのも賢い選択です。
3. 将来の拡張性も視野に入れる
デスクトップPCなら後からグラフィックスカードを追加できます。ノートPCでもeGPUという選択肢があるため、まずは内蔵GPUで始めて必要になったら外付けを追加するという段階的なアプローチも可能です。