カスタムIEMとは
カスタムIEM(In-Ear Monitor)とは、耳の形状を型取りして個人専用に製作されるイヤーモニターのことです。もともとはプロのミュージシャンがステージ上で使うために開発されましたが、近年はオーディオ愛好家の間でも人気が高まっています。BAドライバーやダイナミックドライバーを複数搭載するモデルも多く、市販のイヤホンとは一線を画す高精度なサウンドを実現します。
詳しい解説
カスタムIEMの仕組み
カスタムIEMは、まず耳鼻科やオーディオ専門店でインプレッション(耳型)を採取するところから始まります。シリコン素材で耳の形を正確に型取りし、そのデータをもとにシェルを製作します。最近では3Dスキャンによるデジタル採取も普及しており、より精密なフィッティングが可能になっています。
ドライバー構成の種類
カスタムIEMの音質を決定する大きな要素がドライバー構成です。BAドライバーのみのモデルは繊細な中高域の表現に優れ、ハイブリッドドライバー構成では低域の迫力も両立できます。ドライバー数は2基から10基以上まで幅広く、多ければよいというわけではなく、クロスオーバーの設計品質が音のまとまりを左右します。
| ドライバー構成 | 特徴 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| BA 2〜4基 | 繊細でクリアな音質 | ボーカル・クラシック |
| BA 6基以上 | 広い帯域をカバー | モニタリング・オールジャンル |
| ハイブリッド | 力強い低域+繊細な高域 | ポップス・ロック |
ユニバーサルIEMとの違い
ユニバーサルIEM(汎用型)は既製のシェルにイヤーピースを装着して使いますが、カスタムIEMは耳にぴったりフィットするため遮音性が格段に高くなります。長時間の装着でも疲れにくく、音漏れもほとんどありません。ただし、リセールが難しい点や製作に数週間かかる点は考慮が必要です。
選び方のポイント
1. 用途に合ったドライバー構成を選ぶ
音楽鑑賞が中心なら自分の好みのジャンルに合ったドライバー構成を選びましょう。ステージモニター用途であればフラットな特性のモデルが適しています。試聴できるユニバーサル版があるメーカーを選ぶと、音の傾向を事前に確認できます。
2. 信頼できるインプレッション採取先を選ぶ
フィッティングの良し悪しはインプレッションの精度にかかっています。実績のある耳鼻科やオーディオ専門店で採取してもらうのがおすすめです。採取時に口を開けた状態で型取りすると、装着時の密閉度が向上します。
3. リケーブル対応かどうかを確認する
リケーブルに対応しているモデルであれば、ケーブルの交換によって音質の変化を楽しんだり、断線時に本体を買い替えずに済みます。MMCX端子や2pin端子など、コネクタの種類も事前にチェックしておきましょう。
まとめ
カスタムIEM(インイヤーモニター)は、自分の耳型に合わせた究極のフィット感と高音質を両立するイヤホンです。ドライバー構成が音の傾向を大きく左右するため、自分の好みのジャンルや用途に合わせて選ぶことが重要です。一度体験するとその遮音性と装着感に驚くはずですので、こだわりのある方はぜひ検討してみてください。