手ブレ補正(OIS/EIS)とは?光学式と電子式の違いをわかりやすく解説

手ブレ補正(OIS/EIS)とは、撮影時の手ブレを軽減する技術です。光学式と電子式の違いや仕組み、選び方を解説します。

手ブレ補正(OIS/EIS)とは

手ブレ補正とは、撮影時にカメラやスマートフォンの揺れによって写真や動画がブレるのを軽減する技術の総称です。大きく分けてOIS(Optical Image Stabilization / 光学式手ブレ補正)とEIS(Electronic Image Stabilization / 電子式手ブレ補正)の2種類があります。手持ち撮影が基本のスマートフォンでは特に重要な機能で、画素数の高さを活かすためにも、手ブレ補正の性能が写真・動画の仕上がりを大きく左右します。

詳しい解説

OIS(光学式手ブレ補正)の仕組み

OISはレンズまたはイメージセンサーを物理的に動かすことで手ブレを打ち消す方式です。

種類 仕組み 特徴
レンズシフト式 レンズ内の補正レンズを動かす コンパクトカメラ、スマホで主流
センサーシフト式(IBIS) イメージセンサー自体を動かす ミラーレス一眼で主流。5軸補正が可能

OISのメリットは、光学的に補正するため画質の劣化がないことです。暗い場所でのシャッタースピードを遅くしても手ブレを抑えられるため、ISO感度を上げすぎずにノイズの少ない写真が撮れます。

EIS(電子式手ブレ補正)の仕組み

EISはソフトウェア処理によって手ブレを補正する方式です。センサーが捉えた映像をリアルタイムで分析し、ブレの方向と逆方向に画像をずらすことで安定した映像を生成します。

  • メリット: 追加のハードウェアが不要でコストが低い。ソフトウェアのアップデートで性能向上が可能
  • デメリット: 画角が狭くなる(映像の周辺部をクロップして補正に使うため)。激しいブレには対応しきれない場合がある

OISとEISの組み合わせ

最近のスマートフォンではOISとEISを組み合わせた「ハイブリッド手ブレ補正」が一般的です。OISで大きなブレを光学的に吸収し、残った細かいブレをEISのソフトウェア処理で仕上げることで、より安定した映像を実現しています。特に4K 60fpsの動画撮影では、この併用が大きな効果を発揮します。

スマートフォンの手ブレ補正の進化

近年のスマートフォンではAIを活用した手ブレ補正が急速に進化しています。Googleの「シネマティックぼかし」やAppleの「アクションモード」など、従来のOIS/EISの枠を超えたコンピュテーショナルな手ブレ補正が登場し、ジンバルなしでも滑らかな動画が撮影できるようになっています。

選び方のポイント

1. スマホ選びではOIS搭載を優先

暗所での写真撮影や動画撮影を重視するなら、OIS搭載のスマートフォンを選びましょう。メインカメラにOISが搭載されているかはスペック表で確認できます。ミドルレンジ以上のモデルでは搭載率が高まっています。

2. 動画撮影にはEISの性能も重要

動画の滑らかさにはEISの処理品質が大きく影響します。同じOIS搭載機でもEISのアルゴリズムはメーカーごとに差があるため、購入前にサンプル動画をレビューで確認するのがおすすめです。

3. ミラーレス一眼ならボディ内手ブレ補正(IBIS)

ミラーレス一眼カメラを選ぶなら、ボディ内手ブレ補正(IBIS)搭載モデルが便利です。どのレンズを付けても手ブレ補正が効くため、レンズ選びの自由度が広がります。5軸補正・7段分以上のモデルが実用性の高い目安です。