ハイブリッドドライバーとは?複合型ドライバーの仕組みをわかりやすく解説

ハイブリッドドライバーとは、ダイナミックドライバーとBA型ドライバーなど複数の方式を組み合わせたイヤホンの駆動方式です。各ドライバーの長所を活かした高音質を実現します。

ハイブリッドドライバーとは

ハイブリッドドライバーは、ダイナミックドライバーBA型ドライバーなど、異なる方式のドライバーを1つのイヤホンに組み合わせた構成のことです。低音が得意なダイナミックドライバーと、中高音が得意なBA型ドライバーの「いいとこ取り」を狙った設計で、幅広い周波数特性をバランスよくカバーできるのが最大の魅力です。

詳しい解説

なぜ組み合わせるのか

1つの方式のドライバーだけですべての音域を完璧に再生するのは難しいという現実があります。ダイナミックドライバーは低音が豊かですが、高音の繊細さではBA型に劣ることがあります。逆にBA型は中高音の解像度が高い一方、低音の量感では物足りないことがあります。そこで、それぞれの得意分野を活かすように組み合わせることで、どの音域もハイレベルに再生しようというのがハイブリッドの発想です。

代表的な構成パターン

最も多いのは「1DD+1BA」や「1DD+2BA」のような構成です。ダイナミックドライバーが低音を担当し、BA型が中音と高音を担当します。高級モデルになると「1DD+4BA」や「2DD+4BA」のように多数のドライバーを搭載し、音域をさらに細かく分担させるものもあります。最近では平面磁界駆動型(プレーナー)ドライバーを組み合わせたモデルも登場しており、構成のバリエーションは広がり続けています。

ハイブリッドの注意点

ドライバーの数が多いほど高音質とは限りません。異なる方式のドライバーの音を自然につなげるためには、クロスオーバー(音域の受け渡し)のチューニングが非常に重要です。優れたハイブリッドイヤホンは、複数のドライバーが鳴っていることを感じさせないほど自然な音のつながりを実現しています。ハイレゾ対応をうたう製品も多く、スペック上の周波数特性が広い傾向にあります。

選び方のポイント

1. ドライバー構成よりも試聴を重視する

「1DD+1BA」でも素晴らしい音の製品がある一方、多ドライバーでも調整が甘い製品もあります。可能であれば試聴して判断しましょう。

2. 自分の好む音域バランスを知っておく

低音重視ならダイナミックドライバーの口径が大きいモデル、ボーカル重視なら中音域BA型が充実したモデルが合いやすいです。

3. 予算とのバランスを考える

ハイブリッド構成は1万円台からありますが、ドライバー数が増えると価格も上がる傾向があります。まずは1DD+1BA構成から試すのがおすすめです。