GPS(ウォッチ)とは?ルート記録・精度・バッテリーへの影響を解説

GPSウォッチとは、GPS機能を内蔵しスマホなしでルートを記録できるスマートウォッチです。仕組みや精度、選び方を解説します。

GPS(ウォッチ)とは

GPSウォッチとは、GPS(全地球測位システム)受信機を内蔵したスマートウォッチのことです。スマートフォンを持たずに走りに出ても、ランニングやサイクリングのルート、距離、ペースを正確に記録できます。Garmin、Apple Watch、Suuntoなどのスポーツ向けモデルで特に重視される機能です。

詳しい解説

GPSの基本的な仕組み

GPS衛星は地球の周囲を周回しており、GPSウォッチは複数の衛星からの信号を同時に受信して現在位置を三角測量で算出します。最低4基の衛星を補足できれば位置を特定でき、衛星の数が多いほど精度が向上します。

マルチバンドGNSS対応

最新のGPSウォッチはGPS(アメリカ)だけでなく、GLONASS(ロシア)、Galileo(EU)、BDS(中国)、みちびき(日本)など複数の衛星測位システム(GNSS)を同時に使う「マルチGNSS」に対応しています。さらに上位モデルでは2つの周波数帯を使う「マルチバンド」にも対応し、ビルの谷間や森林など従来GPSが苦手としていた環境でも高精度な測位が可能です。

対応方式 精度 バッテリー消費
GPS単独 標準 少ない
マルチGNSS 高い やや多い
マルチバンドGNSS 非常に高い 多い

バッテリーへの影響

GPS機能はバッテリーを大きく消費します。通常モードでは3〜7日持つスマートウォッチでも、GPS連続使用時は10〜40時間程度に短縮されるのが一般的です。ウルトラマラソンやロングライドなど長時間の使用が想定される場合は、GPSの記録間隔を長くしてバッテリーを節約する「省電力GPSモード」を備えたモデルが適しています。

活用できるスポーツ

GPSウォッチは多彩なスポーツで活用できます。ランニングではペースや距離を正確に記録し、ワークアウトモードと組み合わせて心拍ゾーンの管理も可能です。サイクリングでは速度や獲得標高を記録し、ハイキングではルートナビゲーションや高度計として機能します。オープンウォーターの水泳にも対応するモデルもあります。

選び方のポイント

1. GPS精度と対応衛星

街中でのランニングが中心ならマルチGNSS対応で十分です。トレイルランニングや登山など森林や山間部での使用が多いなら、マルチバンドGNSS対応の上位モデルがおすすめです。

2. GPSモードでのバッテリー持続時間

フルマラソン(4〜6時間)程度なら大半のモデルで対応できますが、ウルトラマラソンや長時間のハイキングでは20時間以上のGPSバッテリー持ちが必要です。Garmin Enduroシリーズなどロングバッテリーモデルもあります。

3. 地図・ナビゲーション機能

上位モデルには詳細な地図を表示し、ルートナビゲーションができる機能があります。知らない土地でのトレイルランニングやハイキングでは、この機能が安心材料になります。