残像(ゴースティング)とは?ディスプレイのブレをわかりやすく解説

残像(ゴースティング)とは、ディスプレイ上で動く物体の後ろに影やにじみが見える現象です。ピクセルの応答速度が遅いことが主な原因で、ゲームや動画視聴の快適さに大きく影響します。

残像(ゴースティング)とは

残像(ゴースティング)とは、ディスプレイで動きのある映像を表示した際に、移動するオブジェクトの後方に影や尾を引くような残像が見える現象のことです。英語では「ghosting」と呼ばれます。画面のピクセルが色を切り替えるのに時間がかかることで発生し、特に高速な動きの多いゲームやスポーツ映像で顕著に現れます。残像が強いと映像がぼやけて見え、快適さや操作の精度が低下する原因となります。

詳しい解説

残像が発生するメカニズム

残像の原因は、液晶パネルの画素が次の色に切り替わるまでの時間、いわゆる応答速度の遅さにあります。液晶ディスプレイは電圧をかけて液晶分子の向きを変えることで色を変化させますが、この物理的な動作にはどうしても時間がかかります。応答速度が遅いほど前の色と次の色が混ざって見える時間が長くなり、残像として知覚されるわけです。

パネル方式ごとの傾向

IPS/VA/TNパネルの種類によって残像の出方に差があります。TNパネルは応答速度が速く残像が比較的少ない一方、色再現性は控えめです。VAパネルはコントラスト比に優れますが、暗い色から明るい色への遷移で応答速度が遅くなりやすく、残像が目立つ傾向があります。IPSパネルはその中間的な特性で、近年は高速応答IPSモデルも増えてきています。

リフレッシュレートとの関係

リフレッシュレートも残像の見え方に大きく影響します。60Hzのモニターは1秒間に60回画面を更新しますが、144Hzや240Hzではより細かく映像が切り替わるため、フレーム間の変化量が小さくなり残像感が軽減されます。ただし、リフレッシュレートが高くても応答速度が追いついていなければ効果は限定的です。両方のスペックがバランスよく高いことが理想的です。

オーバードライブの功罪

多くのモニターには応答速度を改善する「オーバードライブ(OD)」機能が搭載されています。画素の切り替え時に一時的に高い電圧をかけることで応答を速める仕組みですが、設定を強くしすぎると今度は「逆残像(リバースゴースティング)」と呼ばれるオーバーシュートが発生することがあります。逆残像は移動する物体の前方に明るい縁取りが見える現象で、通常の残像よりも不自然に感じることが多いです。オーバードライブは「弱」「中」「強」などの段階から選べるモデルが一般的で、最適な設定レベルを見つけることが大切です。

選び方のポイント

1. 応答速度のスペックを確認する

ゲーム用途であれば応答速度が1ms(GtG)以下のモデルを選ぶのがおすすめです。カタログ値だけでなく、レビューサイトの実測値も参考にすると実際の残像の少なさを判断しやすくなります。

2. パネル方式を用途に合わせて選ぶ

FPSなど高速な動きの多いゲームにはTNパネルや高速IPSパネル、映画鑑賞やRPGなど画質重視ならVAパネルやOLEDといったように、用途に応じたパネル選びが残像対策の基本です。OLEDは自発光方式のため応答速度が極めて速く、残像がほとんど気にならない点も魅力です。

3. オーバードライブ設定を試す

購入後はオーバードライブの設定を段階的に調整してみましょう。「中」程度の設定が残像軽減と逆残像のバランスが取れることが多いです。