GaN充電器とは
GaN充電器とは、従来のシリコン半導体の代わりにGaN(窒化ガリウム:Gallium Nitride)を使った半導体素子を採用することで、小型・軽量でありながら高いワット数を実現した充電器です。PD充電(USB Power Delivery)に対応した製品が主流で、ノートパソコンの充電器並みの出力をスマホ充電器サイズで持ち歩けるようになりました。
詳しい解説
GaN(窒化ガリウム)とは
GaN(窒化ガリウム)は、従来のシリコンに比べて電力変換効率が高く、高温でも安定して動作する半導体材料です。充電器に使うと、エネルギーのロス(発熱)が少なくなるため、放熱用の部品を小さくでき、結果として充電器全体を大幅にコンパクトにできます。もともとはLEDや5G基地局、電気自動車などに使われていた技術で、それが充電器にも応用されています。
シリコン充電器との比較
GaN充電器と従来のシリコン充電器を同じ出力(例えば65W)で比較すると、違いが明確です。
| 比較項目 | GaN充電器(65W) | シリコン充電器(65W) |
|---|---|---|
| サイズ | 約50×35×35mm | 約70×50×30mm |
| 重量 | 約120g | 約200g |
| 発熱 | 少ない | やや多い |
| 価格 | 3,000〜6,000円 | 2,000〜4,000円 |
| 変換効率 | 93〜95% | 88〜92% |
GaN充電器はシリコン充電器に比べてやや高価ですが、持ち運びの利便性や発熱の少なさを考えると、十分に価格差に見合う価値があります。
GaN充電器の進化
GaN充電器は年々進化しており、最新の「GaN3」「GaN5」と呼ばれる第3・第5世代の技術では、さらなる小型化と高効率化が実現しています。100Wクラスでもポケットに入るサイズの製品が登場し、USB PD 100W対応のノートパソコンを手のひらサイズの充電器で充電できる時代になりました。AnkerやUGREEN、Baseusなど多くのメーカーが競って新製品を投入しています。
選び方のポイント
1. 必要な出力ワット数で選ぶ
スマホだけなら30W前後、ノートPCも充電するなら65W以上がおすすめです。MacBook Proなど大型ノートPCには100W以上が必要な場合もあります。充電するデバイスの要求ワット数を確認し、少し余裕を持った出力の製品を選びましょう。
2. ポート構成を確認する
USB-Cポート1つのシンプルなモデルから、USB-C×2+USB-A×1のマルチポート充電器まで多種多様です。同時に複数デバイスを充電することが多いなら、マルチポートタイプが便利です。ただし、同時使用時は1ポートあたりの出力が下がる点に注意してください。
3. プラグの折りたたみとサイズ感を確認する
持ち運び用途ならプラグ(コンセント差し込み部分)が折りたためるモデルが便利です。実際のサイズ感は数字だけでは分かりにくいので、レビュー写真などで手のひらとの比較を確認するとよいでしょう。
まとめ
小型で高出力というGaN充電器の利点は、持ち運びの多い方にとって特に大きなメリットです。必要な出力ワット数を基準にしつつ、ポート数やプラグの折りたたみ機能など日常の使い勝手にも注目して選ぶと満足度が高まります。自分の充電スタイルに合った一台を見つけてください。