周波数特性とは?再生可能な音の範囲をわかりやすく解説

周波数特性とは、イヤホンやヘッドホンが再生できる音の周波数範囲のことです。20Hz~20kHzが人間の可聴域で、ハイレゾ対応製品は40kHz以上まで再生可能です。

周波数特性とは

周波数特性(しゅうはすうとくせい)は、イヤホンやヘッドホンが再生できる音の周波数の範囲を示すスペックです。「再生周波数帯域」とも呼ばれ、「20Hz~20kHz」のように下限と上限で表記されます。人間の耳が聴き取れる音は約20Hz~20kHzといわれており、この範囲が広いほど、低い音から高い音まで幅広く再生できることを意味します。

詳しい解説

数値の読み方

たとえば「5Hz~40kHz」と表記されている製品は、非常に低い低音から超高音域まで再生できることを示しています。特に上限が40kHz以上であればハイレゾ認定の基準を満たしており、ハイレゾ音源の持つ高域の情報も再生可能です。ただし、20kHz以上の音は人間の耳には直接聴こえないとされています。それでもハイレゾ対応製品の音が良いと感じるのは、超高域の振動が可聴域の音に影響を与えているためと考えられています。

周波数特性だけでは音質はわからない

ここで大事なのは、周波数特性の「範囲」だけでは実際の音質を判断できないという点です。同じ「20Hz~20kHz」という表記でも、低音が豊かな製品もあれば高音が目立つ製品もあります。実際には各周波数でどれくらいの音量が出るかという「周波数応答曲線(フリークエンシーレスポンスカーブ)」が音の傾向を決めます。フラットな特性なら原音に忠実な再生、低域が持ち上がっていれば低音寄りの味付けになります。

ドライバー方式との関係

ダイナミックドライバーは低音域の再生に強く、低い周波数まで伸びやすい傾向があります。BA型ドライバーは中高音域の再生精度が高いものの、超低域はやや苦手です。ハイブリッドドライバー構成であれば、各ドライバーの得意な帯域を活かして広い周波数特性を実現できます。感度の高さとも合わせて、製品の総合的な実力を判断しましょう。

選び方のポイント

1. ハイレゾを楽しむなら上限40kHz以上をチェック

ハイレゾ音源を楽しみたい方は、再生周波数帯域の上限が40kHz以上の製品を選びましょう。日本オーディオ協会のハイレゾ認定基準の一つです。

2. カタログスペックだけで比較しない

周波数特性の範囲は参考情報として捉え、可能であればレビューや試聴で実際の音の傾向を確認するのが確実です。

3. 低音重視なら下限値にも注目する

重低音をしっかり鳴らしたい方は、下限が10Hz以下の製品に注目するとよいでしょう。ダイナミックドライバー搭載モデルが有利です。