eSIMとは
eSIM(イーシム / Embedded SIM)とは、スマートフォンやタブレットに内蔵されたチップに通信キャリアのSIM情報をデジタルで書き込む技術です。従来の物理SIMカードのように抜き差しする必要がなく、オンラインの手続きだけでキャリアの契約・切り替えが完了します。日本では2020年頃から対応端末・キャリアが増え、現在は主要キャリアとMVNOの多くがeSIMに対応しています。
詳しい解説
物理SIMとeSIMの違い
| 項目 | 物理SIM | eSIM |
|---|---|---|
| 形状 | nano SIMカード(実物のチップ) | 端末内蔵チップ(目に見えない) |
| 開通方法 | SIMカードを挿入して設定 | QRコード読み取り or アプリで設定 |
| 届くまでの時間 | 郵送で数日かかる場合あり | 即日〜数分で開通 |
| 切り替え | SIMカードの差し替えが必要 | オンラインで切り替え可能 |
| 複数回線 | SIMスロットの数に依存 | 複数のeSIMプロファイルを保存可能 |
デュアルSIM運用
eSIMの大きなメリットのひとつがデュアルSIM運用です。物理SIMスロットに1枚、eSIMで1回線の合計2回線を1台のスマホで同時に使い分けられます。
- 仕事用とプライベート用の番号を1台に集約
- 国内キャリア+海外旅行用eSIMの併用: 海外では現地eSIMで通信し、電話番号は国内SIMのまま維持
- メイン回線+サブ回線: 通信障害時のバックアップとして2社を契約
eSIMの設定方法
eSIMの設定は通常、以下の手順で行います。
- キャリアやMVNOでeSIMを契約(オンラインで完結)
- 発行されたQRコードを端末のカメラで読み取る
- プロファイルがダウンロードされ、通信設定が自動で完了
- 必要に応じてAPN(アクセスポイント名)を手動設定
eSIMの注意点
- 対応端末が必要: iPhone XR/XS/XS Max以降、Google Pixelシリーズ(地域・キャリアにより対応状況が異なる場合あり)など、eSIM対応端末でのみ利用可能です
- 端末の移行: 機種変更の際はeSIMプロファイルの再発行が必要です。物理SIMのように差し替えるだけでは移行できません
- キャリアの対応状況: 一部のMVNOはeSIM非対応の場合があります。契約前に確認しましょう
選び方のポイント
1. 物理SIM+eSIMのデュアルSIM対応を確認
SIMフリースマホを選ぶ際は、物理SIMスロットとeSIMの両方に対応しているモデルがおすすめです。将来の回線追加や海外利用の選択肢が広がります。
2. 対応キャリア・MVNOを確認
契約したいキャリアやMVNOがeSIMに対応しているか事前に確認しましょう。大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイル)はすべてeSIM対応済みです。
3. 海外旅行用eSIMの選択肢
海外旅行の際は、渡航先で使えるeSIMプランを出発前に契約しておくと便利です。空港でSIMカードを購入する手間が省け、着いたらすぐに通信が使えます。5G対応のeSIMプランも増えてきています。