ケーブルモデム(DOCSIS)とは
ケーブルモデム(DOCSIS: Data Over Cable Service Interface Specification)とは、ケーブルテレビ(CATV)の同軸ケーブル回線を通じてインターネットに接続するための通信機器です。Wi-Fiルーターと組み合わせて使い、テレビ視聴とインターネット接続を1本のケーブルで実現します。光ファイバーモデムが光回線用なら、ケーブルモデムはCATV回線用のモデムといえます。
詳しい解説
DOCSISの仕組み
ケーブルモデムは、同軸ケーブルで伝送される高周波信号とデジタルデータを相互変換する役割を担います。CATV局舎のCMTS(Cable Modem Termination System)と通信し、テレビ放送用の帯域とは別の周波数帯域を使ってデータ通信を行います。ケーブルモデムのLANポートからLANケーブルでルーターやPCに接続して利用します。
DOCSISのバージョン
DOCSISにはいくつかのバージョンがあり、新しいほど高速です。
| バージョン | 下り最大速度 | 上り最大速度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| DOCSIS 2.0 | 42Mbps | 30Mbps | 旧世代 |
| DOCSIS 3.0 | 1Gbps | 200Mbps | 現行の主流 |
| DOCSIS 3.1 | 10Gbps | 1〜2Gbps | 次世代規格 |
| DOCSIS 4.0 | 10Gbps | 6Gbps | 上り速度が大幅改善 |
日本のCATV事業者ではDOCSIS 3.0が主流ですが、一部の事業者がDOCSIS 3.1に対応し始めています。
日本でのケーブルモデムの利用状況
日本ではJ:COM(ジェイコム)が最大手のCATV事業者で、ケーブルモデムを使ったインターネットサービスを広く提供しています。モデムは事業者からレンタルされるのが一般的で、ユーザーが自分で購入するケースは少ないのが日本市場の特徴です。光回線との競合が激しいため、ケーブルインターネットも高速化が進んでいます。
選び方のポイント
1. 契約事業者の対応バージョンを確認する
ケーブルモデムを選ぶ(または指定する)場合は、契約しているCATV事業者がサポートするDOCSISバージョンを確認しましょう。事業者がDOCSIS 3.0までの対応であれば、3.1対応モデムを用意しても速度は3.0止まりです。
2. レンタルか購入かを検討する
日本ではモデムのレンタルが一般的ですが、海外ではユーザーが自分でモデムを購入するケースも多いです。長期利用する場合は購入のほうがコストメリットがあることもあります。ただし、事業者側の認定機器リストに含まれている製品を選ぶ必要があります。
3. ルーター一体型かモデム単体かを決める
ケーブルモデムにはWi-Fiルーター一体型と、モデム単体型があります。一体型は機器が1台で済んで省スペースですが、ルーターの性能や機能が限定されがちです。高性能なルーターを使いたい場合はモデム単体型を選び、別途Wi-Fiルーターを接続するのがおすすめです。
まとめ
ケーブルテレビ回線でインターネットを利用するなら、ケーブルモデム(DOCSIS)の選択が通信品質を左右します。契約しているプランの速度に見合った規格のモデムを選ぶことが大切です。レンタルと購入のコスト比較も忘れずに行い、長期的にお得な選択をしてください。