DNSサーバーとは?ドメイン名とIPアドレスを結ぶインターネットの電話帳をわかりやすく解説

DNSサーバーとは、ドメイン名をIPアドレスに変換するインターネットの名前解決システムです。仕組みと選び方を解説します。

DNSサーバーとは

DNSサーバー(Domain Name System Server)とは、「google.com」のようなドメイン名を「142.250.xxx.xxx」のようなIPアドレスに変換する「インターネットの電話帳」とも呼ばれるシステムです。WebサイトのURLをブラウザに入力すると、裏側ではDNSサーバーが対応するIPアドレスを教えてくれています。この仕組みがないと、すべてのWebサイトにIPアドレスの数字を入力してアクセスしなければなりません。

詳しい解説

DNSの仕組み

DNSの名前解決は、複数のサーバーが連携して行われます。

  1. ユーザーがブラウザに「example.com」と入力
  2. パソコンが「DNSリゾルバ」に問い合わせ
  3. リゾルバが「ルートサーバー」→「TLDサーバー」→「権威サーバー」の順に問い合わせ
  4. IPアドレスが返され、ブラウザがそのIPアドレスに接続

この一連の処理は通常数ミリ秒〜数十ミリ秒で完了し、一度解決した結果はキャッシュされるため、2回目以降はさらに高速にアクセスできます。

パブリックDNSサーバーの比較

通常はプロバイダ(ISP)のDNSサーバーが自動的に使われますが、パブリックDNSサーバーに変更することで速度やセキュリティが向上する場合があります。

サービスIPアドレス特徴
Google Public DNS8.8.8.8 / 8.8.4.4高速、世界最大規模
Cloudflare DNS1.1.1.1 / 1.0.0.1プライバシー重視、高速
Quad99.9.9.9セキュリティ重視
OpenDNS208.67.222.222フィルタリング機能

Wi-Fiルーターの設定でDNSサーバーを変更すれば、ネットワーク内のすべてのデバイスに適用されます。

DNSとセキュリティ

DNSはインターネットの基盤ですが、セキュリティ上の脅威も存在します。「DNSスプーフィング」は偽のIPアドレスを返して悪意あるサイトに誘導する攻撃、「DNS over HTTPS(DoH)」や「DNS over TLS(DoT)」はDNS通信を暗号化して盗聴を防ぐ技術です。セキュリティを重視するなら、DoHやDoTに対応したDNSサーバーを選ぶとよいでしょう。

選び方のポイント

1. 速度を重視するならGoogle DNSやCloudflare DNSを試す

プロバイダのDNSが遅いと感じたら、Google Public DNS(8.8.8.8)やCloudflare DNS(1.1.1.1)に変更してみましょう。設定変更はWi-Fiルーターまたはパソコンのネットワーク設定から簡単に行えます。

2. セキュリティ重視ならQuad9を検討する

Quad9は悪意のあるドメインを自動的にブロックする機能を備えており、フィッシングサイトやマルウェアからの保護を強化できます。追加のセキュリティソフトなしで基本的な防御が得られます。

3. ファミリー向けにはフィルタリング付きDNSが便利

OpenDNSのFamily Shieldなど、不適切なコンテンツを自動的にブロックするDNSサーバーもあります。お子さんのいるご家庭で、端末ごとの設定が難しい場合はルーターのDNS設定を変更するのが手軽です。

まとめ

DNSサーバーは、ドメイン名とIPアドレスを変換するインターネットの根幹を支える仕組みです。高速なパブリックDNSへの切り替えだけでも、Webの表示速度やセキュリティの改善が期待できます。家庭用途からサーバー運用まで、自分の目的に合ったDNS環境を整えてみてください。