DLSS/FSRとは?AIアップスケーリングでゲームを快適にする技術を解説

DLSSとFSRとは、AIを使って低解像度の映像を高解像度に復元するグラフィック技術です。仕組みや違い、選び方を解説します。

DLSS/FSRとは

DLSS(Deep Learning Super Sampling)とFSR(FidelityFX Super Resolution)は、ゲームのフレームレートを向上させるためのアップスケーリング技術です。どちらも低い解像度で描画した映像を高解像度に復元する仕組みで、画質を大きく犠牲にせずにfpsを大幅に引き上げられます。DLSSはNVIDIA、FSRはAMDが開発しています。

詳しい解説

アップスケーリングの基本的な仕組み

通常、4K解像度でゲームを動かすには非常に高いGPU性能が必要です。アップスケーリング技術では、まずフルHDや1440pなどの低い解像度でゲームを描画し、その映像をAIやアルゴリズムの力で4K相当の画質に引き上げます。描画するピクセル数が減るため、GPUの負荷が大幅に下がり、フレームレートが向上するという仕組みです。

DLSSとFSRの違い

項目 DLSS(NVIDIA) FSR(AMD)
必要なGPU GeForce RTXシリーズのみ メーカー問わず対応
AI処理 専用AIプロセッサ(Tensorコア)使用 GPUの汎用シェーダーで処理
画質 非常に高い 世代を追うごとに向上
フレーム生成 DLSS 3で対応 FSR 3で対応
導入のしやすさ RTX GPU必須 幅広いGPUで利用可能

DLSSはNVIDIA RTXシリーズの専用ハードウェアを使うため画質が高い一方、対応GPUが限られます。FSRはAMDのGPUだけでなくNVIDIAやIntelのGPUでも動作するため、幅広いユーザーが恩恵を受けられます。

フレーム生成技術

DLSS 3およびFSR 3では、既存のフレーム間にAIが新しいフレームを補間する「フレーム生成」機能が加わりました。これにより見かけ上のフレームレートが2倍近くに向上し、レイトレーシングを有効にした高負荷な環境でも快適なプレイが可能になります。ただし、補間フレームのため入力遅延がわずかに増加する点には留意が必要です。

品質モードの選択

DLSSもFSRも、複数の品質モードを用意しています。一般的には「Quality(品質重視)」「Balanced(バランス)」「Performance(性能重視)」「Ultra Performance(最大性能)」の4段階で、性能重視ほどフレームレートは上がりますが画質は低下します。多くの場合、「Quality」や「Balanced」モードであればネイティブ解像度とほぼ遜色のない画質を保てます。

対応ゲームの増加

DLSSとFSRの対応タイトルは年々増加しており、主要なAAAタイトルのほとんどがどちらか、または両方に対応しています。ゲームのグラフィック設定画面から簡単にオン・オフを切り替えられるため、気軽に試せるのも魅力です。

選び方のポイント

1. 使っているGPUに合わせる

NVIDIA RTXシリーズをお持ちならDLSSが最も高画質です。AMD RadeonやIntelのGPUを使っているならFSRを活用しましょう。RTXユーザーでもFSRは使えるため、対応状況に応じて使い分けるのがベストです。

2. フレーム生成の恩恵が大きいかを判断

すでに高いフレームレートが出ている場合はフレーム生成の効果を感じにくいですが、レイトレーシング使用時や4K解像度で30〜40fps程度しか出ない場合は劇的な改善が期待できます。

3. 画質とfpsのバランスを自分の目で確認

品質モードによる画質の差は人によって感じ方が異なります。実際にゲーム内で各モードを切り替えてみて、自分が許容できる画質とフレームレートのバランスを見つけましょう。