DisplayPortとは
DisplayPort(ディスプレイポート / DP)とは、VESA(Video Electronics Standards Association)が策定した映像・音声出力のデジタルインターフェース規格です。主にPCとモニターの接続に使われ、高解像度・高リフレッシュレートの映像出力に強みを持っています。ゲーミングモニターやクリエイター向けモニターでは、DisplayPort接続が主流のひとつとなっています。
詳しい解説
DisplayPortのバージョン比較
| バージョン | 最大帯域幅 | 主な対応解像度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| DP 1.2 | 17.28Gbps | 4K@60Hz | 普及モデル、マルチモニター対応 |
| DP 1.4 | 32.4Gbps | 4K@120Hz、8K@30Hz | DSC対応で8K@60Hz可。現在の主流 |
| DP 2.0 | 77.37Gbps | 8K@60Hz、4K@240Hz | 次世代規格(対応製品は少数) |
| DP 2.1 | 77.37〜80Gbps | 8K@60Hz以上 | DP 2.0の改良版。ケーブル要件を明確化 |
現在販売されているPCやモニターの多くはDP 1.4に対応しています。4K@144Hzのゲーミングモニターを使うなら、DP 1.4以上が必要です。
HDMIとの違い
DisplayPortとHDMI、どちらもデジタル映像を出力できますが、設計思想が異なります。
| 項目 | DisplayPort | HDMI |
|---|---|---|
| 主な用途 | PC向け | テレビ・AV機器向け |
| デイジーチェーン | 対応(MST) | 非対応 |
| 可変リフレッシュレート | Adaptive-Sync標準 | VRR(HDMI 2.1) |
| 音声リターン | なし | eARC対応(HDMI 2.1) |
| ロック機構 | ラッチ付き(抜け防止) | なし |
PC用途ではDisplayPortが有利な場面が多く、特にデイジーチェーン(1本の出力から複数モニターを数珠つなぎ)はDisplayPort独自の機能です。一方テレビやゲーム機との接続にはHDMIが適しています。
USB-C経由のDisplayPort Alt Mode
USB-C端子はDisplayPort Alt Modeに対応していれば、USB-Cケーブル1本でモニターに映像出力が可能です。Thunderbolt 4/5対応のUSB-C端子であれば、必ずDisplayPort出力にも対応しています。
DSC(Display Stream Compression)
DP 1.4以降で使えるDSCは、映像データを視覚的に劣化させずに圧縮する技術です。帯域幅が足りない場合でもDSCを使うことで、たとえばDP 1.4で8K@60Hz出力を実現できます。
選び方のポイント
1. ゲーミング用途ならDP 1.4以上
高リフレッシュレートのゲーミングモニターを最大限活用するなら、PC側・モニター側ともにDP 1.4以上に対応していることを確認しましょう。4K@144Hz以上の環境ではDP 1.4+DSCが必要です。
2. マルチモニター環境にはDisplayPortが最適
デイジーチェーン(MST)対応のモニターを使えば、PCからの出力端子1つで複数台のモニターを接続できます。デスクをすっきりさせたい方には大きなメリットです。
3. ケーブルの品質と規格を確認
DisplayPortケーブルにはDP 1.4対応(HBR3)やDP 2.0対応(UHBR)など規格があります。高解像度・高リフレッシュレートで使うなら、対応規格が明記されたケーブルを選びましょう。