CPU(プロセッサ)とは
CPU(Central Processing Unit / 中央処理装置)とは、PCやスマートフォンのあらゆる計算処理を行う「頭脳」にあたるパーツです。アプリの起動、Webページの表示、動画の再生、ゲームの処理など、デバイスが行うほぼすべての動作にCPUが関わっています。CPUの性能がデバイス全体の快適さを大きく左右する、最も重要なスペックのひとつです。
詳しい解説
CPUの基本スペック
CPUの性能を見るうえで押さえておきたい数値は以下の通りです。
- コア数: 処理を担当するユニットの数。コアが多いほど複数の処理を同時にこなせます(4コア、8コアなど)
- クロック周波数(GHz): 1秒間に処理できるサイクル数。数値が高いほど1つの処理が速い
- プロセスルール(nm): チップの製造微細化の指標。数値が小さいほど省電力・高性能(3nm、4nm、5nmなど)
- キャッシュメモリ: CPU内部の高速メモリ。容量が多いほど繰り返し処理の速度が上がります
PC向けCPUの主要シリーズ
| メーカー | シリーズ | 特徴 |
|---|---|---|
| Intel | Core Ultra / Core i(第13〜14世代) | ノートPC・デスクトップの主流。幅広いラインナップ |
| AMD | Ryzen(7000/8000/9000番台) | コスパとマルチスレッド性能に優れる |
| Apple | M3/M4シリーズ | Mac専用。省電力と高性能を両立。GPU統合 |
スマホ向けプロセッサ
スマートフォンでは「SoC(System on a Chip)」と呼ばれる統合チップにCPU、GPU、通信モデムなどがまとめて搭載されています。
| メーカー | シリーズ | 採用例 |
|---|---|---|
| Qualcomm | Snapdragon 8 Gen 3 / 7 Gen 3など | Galaxy、Xiaomi、AQUOSなど多数 |
| Apple | A17 Pro / A18 Pro | iPhone |
| Tensor G4 | Pixel | |
| MediaTek | Dimensity 9300 / 7300 | コスパ重視のAndroid端末 |
CPUとGPUの関係
CPUが「汎用的な計算」を担当するのに対し、GPUは「グラフィック処理」に特化しています。ゲームや動画編集ではCPUとGPU両方の性能が重要で、どちらかだけが強くても全体のパフォーマンスは発揮できません。
選び方のポイント
1. 用途に合ったグレードを選ぶ
Web閲覧やOffice作業ならIntel Core i5 / AMD Ryzen 5クラスで十分です。動画編集やゲームならCore i7 / Ryzen 7以上を選びましょう。スマホならミドルレンジのSnapdragon 7シリーズで日常用途は快適にこなせます。
2. コア数とクロック周波数のバランス
コア数が多い=速いとは限りません。シングルコア性能(1つのコアの処理速度)も重要で、ゲームではシングルコア性能が重視される傾向があります。ベンチマークスコアを参考にしましょう。
3. 発熱と消費電力も考慮
ノートPCやスマホでは、CPUの発熱がパフォーマンスに直結します。高性能CPUほど発熱が大きく、冷却が追いつかないと性能が制限されます(サーマルスロットリング)。薄型ノートPCやスマホでは、性能と発熱のバランスが取れたモデルを選ぶのが賢明です。