冷却(空冷/水冷)とは
冷却(空冷/水冷)とは、CPUやGPUが動作時に発する熱を効率的に放散させるための仕組みです。PCパーツは高温になると性能を自動的に下げる「サーマルスロットリング」が発生するため、十分な冷却が安定した性能を維持するカギとなります。冷却方式は大きく「空冷」と「水冷」の2種類に分かれ、それぞれに特徴があります。
詳しい解説
空冷クーラーの仕組み
空冷クーラーは、CPUに密着する金属ベース(銅やアルミ)からヒートパイプで熱を吸い上げ、放熱フィン(ヒートシンク)に伝導し、ファンで風を当てて冷却する方式です。構造がシンプルで信頼性が高く、価格も手頃な点が魅力です。
- トップフロー型: 上からマザーボード全体に風を当てる。薄型ケース向き
- サイドフロー型: 横方向に風を流す。冷却性能が高くデスクトップPCの主流
水冷クーラーの仕組み
水冷は、CPUに密着するウォーターブロック内を冷却液が循環し、ラジエーター(放熱器)で冷却液の熱を放散する方式です。空冷より効率的に熱を移動できるため、高い冷却性能を発揮します。
| 種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 簡易水冷(AIO) | 一体型でメンテ不要 | 取り付けが簡単、冷却性能が高い | 空冷より高価、ポンプ寿命あり |
| 本格水冷(カスタムループ) | パーツを個別に組む | 最高の冷却性能、見た目の自由度 | 高額、組み立て・メンテが必要 |
簡易水冷(AIO)はラジエーターサイズが120mm、240mm、360mmなどがあり、大きいほど冷却力が高まります。初めて水冷を導入するなら240mmまたは360mmのAIOがおすすめです。
冷却性能が必要な場面
ハイエンドのCPUやGPUは発熱量が大きく、特にオーバークロックを行う場合は十分な冷却が必須です。一方、省電力なCPUであれば付属のリテールクーラー(空冷)でも十分対応できます。
選び方のポイント
1. CPUの発熱量に合わせて選ぶ
TDP(熱設計電力)65W以下のCPUなら、2,000〜4,000円程度の空冷クーラーで十分です。TDP 125W以上のハイエンドCPUや、オーバークロック前提なら簡易水冷(240mm以上)をおすすめします。
2. PCケースとの相性を確認
空冷クーラーは高さ制限、簡易水冷はラジエーターの取り付けスペースが必要です。購入前にPCケースの対応サイズを必ず確認しましょう。
3. 静音性を重視するなら大型ファンか水冷
大型ファン(140mm)を搭載した空冷クーラーや簡易水冷は、低回転でも十分な風量を確保でき、静かに運用できます。静音性にこだわるならファンレス設計のPCも選択肢に入ります。