コンデンサーマイクとは?高感度な収音が可能なマイクをわかりやすく解説

コンデンサーマイクとは、コンデンサー(蓄電器)の原理を利用して音を電気信号に変換する高感度マイクです。仕組みと選び方を解説します。

コンデンサーマイクとは

コンデンサーマイクとは、2枚の金属板(振動板と固定板)の間の静電容量の変化を利用して音声を電気信号に変換するマイクのことです。ダイナミックマイクと比較して感度が高く、繊細な音のニュアンスまで拾えるため、歌の録音やASMR、ナレーション収録で広く使われています。動作にはファンタム電源(通常48V)が必要で、オーディオインターフェースマイクプリアンプから供給します。

詳しい解説

コンデンサーマイクの仕組み

コンデンサーマイクの内部には、非常に薄い振動板(ダイアフラム)と固定電極(バックプレート)が近接して配置されています。音波が振動板を振動させると、2枚の板の間隔が変化し、静電容量が変動します。外部から電圧をかけた状態でこの静電容量が変化すると電気信号が生じ、それをマイクの出力として取り出します。この原理上、外部電源(ファンタム電源)が必須となります。

ダイアフラムのサイズによる分類

コンデンサーマイクはダイアフラムのサイズによって特性が大きく異なります。

種類ダイアフラム径特徴主な用途
ラージダイアフラム約25mm以上低域が豊かで温かい音、感度が高いボーカル・ナレーション
スモールダイアフラム約15mm以下高域の応答が正確、過渡特性に優れる楽器・環境音の収録

ラージダイアフラムはボーカル録音の定番で、声に存在感と温かみを与えます。スモールダイアフラムはアコースティックギターやドラムのオーバーヘッドなど、瞬間的な音の立ち上がりを正確に捉えたい場面で活躍します。

指向性パターンの種類

マイクがどの方向の音を拾うかを示すのが指向性パターンです。コンデンサーマイクでは「単一指向性(カーディオイド)」が最も一般的で、正面の音を中心に拾い、背面の音を抑えます。「双指向性」は正面と背面を拾い、「無指向性」はすべての方向から均等に音を拾います。配信やポッドキャスト用途には、周囲の雑音を拾いにくい単一指向性がおすすめです。

選び方のポイント

1. 接続方式を確認する

XLR接続とUSB接続の2種類があります。XLR接続はオーディオインターフェースが必要ですが、高音質で拡張性に優れます。USB接続はパソコンに直接つなげるため手軽ですが、音質面ではXLR接続に及ばない場合があります。初めての配信ならUSBタイプ、本格的な録音を目指すならXLRタイプを選びましょう。

2. 用途に合った指向性を選ぶ

1人での配信やナレーションには単一指向性が最適です。対談形式なら双指向性や、指向性を切り替えられるマルチパターン対応モデルが便利です。環境音の録音には無指向性が適しています。

3. 周辺アクセサリーも考慮する

コンデンサーマイクは感度が高い分、息や振動によるノイズも拾いやすいです。ポップフィルターで破裂音を防ぎ、マイクアームで机の振動を遮断するなど、周辺アクセサリーの予算も確保しておくと、録音品質が大幅に向上します。

まとめ

コンデンサーマイクは、繊細な音を忠実に捉えられる録音の基本ツールです。USB接続とXLR接続の違いを理解し、自分の制作環境に合った接続方式を選ぶのが最初のステップになります。用途に合ったマイクを導入して、録音や配信の質をぜひ高めてみてください。