CO2センサーとは
CO2センサーとは、室内の二酸化炭素(CO2)濃度をリアルタイムに測定し、数値やグラフで表示するセンサーデバイスのことです。人が呼吸するとCO2が排出され、換気が不十分な密閉空間ではCO2濃度が上昇します。温湿度センサーと並んで室内環境のモニタリングに重要なデバイスで、換気のタイミングを客観的に判断できます。感染症対策として注目を集め、オフィスや学校、飲食店などでの導入が急速に広がりました。
詳しい解説
CO2センサーの計測方式
CO2センサーの計測方式は主に2つあります。「NDIR(非分散型赤外線)方式」は、赤外線がCO2分子に吸収される性質を利用して濃度を測定する方式で、精度が高く長期間の安定性に優れています。「eCO2(推定CO2)方式」は、VOC(揮発性有機化合物)センサーの値からCO2濃度を推定する方式で、安価ですが精度はNDIRに劣ります。正確な測定が必要な場合は、NDIR方式のセンサーを選ぶことをおすすめします。
CO2濃度の目安と換気基準
屋外のCO2濃度は約400〜420ppmです。室内では人の呼吸により濃度が上昇し、一般的に1,000ppm以下が快適な環境とされています。1,000ppmを超えると眠気や集中力の低下が現れ始め、2,000ppmを超えると頭痛や倦怠感を感じる方もいます。厚生労働省は建築物環境衛生管理基準として1,000ppm以下を推奨しており、CO2センサーはこの基準を維持するための客観的な指標を提供してくれます。
スマートホームとの連携
Wi-FiやBluetooth対応のCO2センサーなら、スマートフォンアプリで計測データの履歴を確認できるだけでなく、スマートホームプラットフォームとの連携も可能です。たとえば、IFTTTやスマートサーモスタットと組み合わせて、「CO2が1,000ppmを超えたら換気扇を自動でオンにする」といった自動化を構築できます。ポータブル空気質モニターと比べて据え置き型のCO2センサーは、常時モニタリングに向いているのが特徴です。
選び方のポイント
1. センサー方式(NDIR vs eCO2)
正確な数値を求めるなら、必ずNDIR方式のセンサーを選びましょう。eCO2方式は安価ですが、料理の匂いや芳香剤など、CO2以外の要因で数値が変動するため信頼性に欠けます。製品仕様に「NDIR」と明記されているかを確認してください。
2. 表示の見やすさとアラート機能
数値表示が大きく、離れた場所からでも確認しやすいディスプレイのモデルが便利です。CO2濃度が基準を超えた際にアラーム音やLED色の変化で通知してくれるモデルなら、常に画面を見ていなくても換気のタイミングを逃しません。
3. 校正機能とメンテナンス
NDIRセンサーは長期使用で若干の数値のずれが生じることがあります。自動校正機能(ABC: Automatic Baseline Correction)を搭載したモデルなら、定期的に屋外の新鮮な空気にさらすことなく自動で補正してくれます。手動校正にも対応しているモデルだと、より正確な運用が可能です。
まとめ
CO2センサーは、正しく選べば長く活躍してくれる頼もしい存在です。センサー方式(NDIR vs eCO2)と表示の見やすさとアラート機能の2点を軸に比較検討すると、自分に合った製品が見えてきます。この記事が、あなたの製品選びの参考になれば幸いです。