通話品質(マイク性能)とは
通話品質とは、ワイヤレスイヤホンやヘッドセットで通話する際に、自分の声がどれだけクリアに相手へ伝わるかを表す性能指標です。テレワークやオンライン会議の普及に伴い、音楽再生の音質と同じくらい重要視されるようになりました。マイクの数・配置・ノイズリダクション技術などが通話品質を左右します。
詳しい解説
マイクの種類と配置
ワイヤレスイヤホンに搭載されるマイクには、大きく分けて以下の種類があります。
- MEMSマイク: 超小型の半導体マイク。現在のワイヤレスイヤホンで最も一般的に使われています
- ビームフォーミングマイク: 複数のマイクを組み合わせ、特定の方向(口元)の音を強調して集音する技術です
- 骨伝導センサー: 顎の振動から声を検出するセンサー。風の音などの外部ノイズに強いのが特徴です
マイクの数は片耳1〜3個が一般的で、上位モデルほどマイク数が多い傾向があります。複数のマイクで集音し、音声とノイズを分離する仕組みです。
通話用ノイズリダクション
通話品質に最も影響するのが通話用ノイズリダクションです。ノイズキャンセリングが「自分が聞くノイズを消す」技術であるのに対し、通話用ノイズリダクションは「相手に送る音声からノイズを除去する」技術です。
最近のモデルではAI(機械学習)を活用したノイズリダクションが主流で、カフェの雑踏や風切り音など、さまざまな環境ノイズをリアルタイムで除去できます。
通話品質に影響する要素
通話品質はマイクだけでなく、複数の要素で決まります。
- マイクの数と配置: マイク数が多いほどノイズ分離の精度が上がります
- ノイズリダクションのアルゴリズム: AI処理の有無で大きく差が出ます
- Bluetoothコーデック: 通話時はSCOまたはmSBC(HFP 1.6以降)が使われ、mSBC対応のほうが高音質です
- マイクと口元の距離: スティック型のように口元に近いほど声を拾いやすい
- 装着の安定性: イヤーピースのフィット感が悪いとマイク位置がずれ、音質が低下します
イヤホンの形状と通話品質の関係
完全ワイヤレスイヤホン(TWS)の形状は通話品質に影響します。スティック型(AirPodsのような形状)はマイクが口元に近くなるため通話に有利です。一方、コンパクトな丸型はマイクが耳に近くなるため、騒がしい環境ではやや不利になる傾向があります。
選び方のポイント
1. マイク数とノイズリダクション技術を確認
通話品質を重視するなら、片耳2個以上のマイクを搭載し、AIノイズリダクションに対応したモデルを選びましょう。メーカーの製品ページに「通話用ノイズリダクション」「クリア音声通話」などの記載があるかがチェックポイントです。
2. スティック型デザインを検討
テレワークでの通話がメインなら、マイクが口元に近いスティック型のデザインがおすすめです。コンパクトさよりも通話品質を優先したい方に適しています。
3. 風切り音対策の有無
屋外で通話する機会が多い方は、風切り音対策(ウィンドシールドメッシュや骨伝導センサーの併用)があるモデルを選ぶと、風が強い日でもクリアに通話できます。