骨伝導イヤホンとは?仕組み・メリット・選び方をわかりやすく解説

骨伝導イヤホンとは、耳をふさがずに骨の振動で音を伝えるイヤホンです。仕組みや従来型との違い、選び方のポイントを解説します。

骨伝導イヤホンとは

骨伝導イヤホンとは、耳の穴をふさがずに、こめかみや頬骨の振動を通じて音を内耳に届けるタイプのイヤホンです。通常のイヤホンは空気の振動(気導音)で音を伝えますが、骨伝導は骨を振動させることで直接蝸牛(かぎゅう)に音を届けます。耳をふさがないため、音楽を聴きながら周囲の音もしっかり聞こえるのが最大の特徴です。

詳しい解説

骨伝導の仕組み

人間が音を聞く方法には2つあります。

  1. 気導音: 空気の振動が鼓膜を通じて内耳に届く(通常のイヤホンやスピーカー)
  2. 骨導音: 頭蓋骨の振動が直接内耳(蝸牛)に届く

自分の声が録音で違って聞こえるのは、普段は気導音と骨導音の両方で自分の声を聞いているからです。骨伝導イヤホンは、この「骨導音」の仕組みを利用して、振動デバイス(トランスデューサー)をこめかみ付近に当てて音楽を再生します。

骨伝導イヤホンのメリット

  • 耳をふさがない安全性: 車の音や自転車のベルなど、周囲の音が常に聞こえるため、屋外での安全性が高い
  • 耳の負担が少ない: 鼓膜を直接刺激しないため、長時間使用でも耳が疲れにくい。外耳炎になりにくいというメリットも
  • 会話しながら使える: 外音取り込みモードの電子処理と違い、自然にそのまま周囲の音が聞こえます
  • イヤーピース不要: 耳の形状に関係なく装着でき、耳の穴が小さい方にも適しています

骨伝導イヤホンの注意点

  • 音質の限界: 低音の再現力は通常のイヤホンに比べて弱めです。重低音を求める方には向きません
  • 音漏れ: 振動で音を出す性質上、大音量では周囲に音が漏れます。静かな図書館や電車内では注意が必要です
  • 騒音環境での聞こえにくさ: 耳をふさがないため、騒がしい環境では音楽が聞こえにくくなることがあります

最新トレンド:軟骨伝導

近年注目されているのが「軟骨伝導」方式です。骨ではなく耳の軟骨を振動させる技術で、従来の骨伝導より低音の再現性が向上し、音漏れも軽減されています。audio-technicaのATH-CC500BTなど、軟骨伝導を採用した製品も登場しています。

選び方のポイント

1. 主な用途で選ぶ

ランニングや自転車など屋外スポーツがメインなら、軽量でフィット感の良いスポーツモデルを選びましょう。テレワークでの通話用なら、マイク品質の高いモデルがおすすめです。

2. 防水性能は必須

骨伝導イヤホンはスポーツシーンで使われることが多いため、防水性能(IPX)は重要な選択基準です。ランニングで使うならIPX5以上、水泳対応モデルならIP68が目安です。なお、水中ではBluetooth通信が安定しないため、水泳用途では内蔵メモリでの音楽再生に対応したモデルを選びましょう。

3. 装着感と重量

長時間装着するため、重量と装着方式は必ず確認しましょう。30g前後の軽量モデルが快適です。メガネと併用する方は、テンプル(つる)部分が干渉しないかも確認ポイントです。挟み込み圧が強すぎると頭痛の原因になるため、調整できるモデルが安心です。