Bluetoothとは
Bluetoothとは、スマートフォン・イヤホン・キーボードなど、さまざまな機器同士を近距離(おおむね10m以内)で無線接続するための通信規格です。1998年に策定され、現在はイヤホン、スピーカー、スマートウォッチ、PC周辺機器など、ガジェットのあらゆる場面で使われています。ケーブル不要で手軽にペアリングできるのが最大のメリットです。
詳しい解説
Bluetoothのバージョンと進化
Bluetoothにはバージョンがあり、数字が大きいほど新しく高性能です。現在のガジェットで主に使われているバージョンを整理します。
| バージョン | 主な特徴 |
|---|---|
| Bluetooth 4.2 | データ転送効率の向上(Data Length Extension)。セキュリティも強化。IoT機器に広く普及 |
| Bluetooth 5.0 | 通信速度2倍、通信距離4倍に向上。安定性が大幅改善 |
| Bluetooth 5.2 | LE Audio対応。低遅延・高音質の新規格 |
| Bluetooth 5.3 | 省電力性能がさらに向上。接続の安定性も改善 |
| Bluetooth 5.4 | PAwR(周期的通知応答)対応。電子棚札などIoT用途で進化 |
現在販売されているワイヤレスイヤホンは、Bluetooth 5.0〜5.3対応が主流です。
Classic BluetoothとBLE(Bluetooth Low Energy)
Bluetoothには2つの通信方式があります。Classic Bluetoothは音声伝送など比較的大きなデータのやりとりに使われ、イヤホンでの音楽再生はこちらが担います。**BLE(Bluetooth Low Energy)**は省電力に特化した方式で、スマートウォッチやIoTセンサーなどに利用されています。
Bluetooth 5.2で導入されたLE Audioは、BLEの技術を音声伝送にも拡張したもので、省電力と高音質を両立する次世代規格として注目されています。
ペアリングと接続台数
Bluetoothを使うには「ペアリング」という初回認証が必要です。一度ペアリングすれば、次回からは自動接続されます。通常は1対1の接続ですが、マルチポイント接続に対応した機器なら、スマホとPCなど2台以上の機器に同時接続できます。
コーデックとの関係
Bluetooth自体は音声データの「送り方」を定めたもので、音質を左右するのはコーデック(音声の圧縮・変換方式)です。同じBluetooth 5.0でも、SBC、AAC、LDAC、aptXなど対応コーデックによって音質は大きく変わります。ハイレゾ相当の音質を楽しむには、LDACやaptX Adaptiveなどの高音質コーデックに対応した機器を選ぶ必要があります。
選び方のポイント
1. バージョン5.0以上を選ぶ
これからBluetoothデバイスを購入するなら、Bluetooth 5.0以上のモデルを選びましょう。通信の安定性・速度・省電力性のすべてが旧バージョンから大幅に向上しています。5.2以上なら将来的なLE Audio対応にも期待できます。
2. 送信側と受信側の両方をチェック
Bluetoothの性能は、送信側(スマホなど)と受信側(イヤホンなど)の両方に依存します。イヤホンがBluetooth 5.3対応でも、スマホがBluetooth 4.2なら4.2の性能で接続されます。両方の対応バージョンを確認しましょう。
3. 遅延が気になるなら低遅延モードを確認
動画視聴やゲームでの音ズレが気になる方は、低遅延モードやaptX Adaptive、LE Audioに対応した製品を選ぶと、Bluetooth特有の音声遅延を大幅に軽減できます。