ベゼルレスとは
ベゼルレスとは、ディスプレイの画面を囲むフレーム部分(ベゼル)を極限まで薄くした、または視覚的にほぼなくしたデザインのことです。「フレームレス」「狭額縁」とも呼ばれます。画面占有率(スクリーン・トゥ・ボディ比)が高くなることで、同じ本体サイズでもより大きな表示領域を確保でき、映像への没入感も大きく向上します。スマートフォンからPCモニター、テレビまで幅広い製品で採用が進んでいます。
詳しい解説
ベゼルの役割と薄型化の技術
ベゼルはもともとパネルの保護やドライバ回路の配置のために必要な構造でしたが、製造技術の進歩により回路の小型化や配置の工夫が進み、ベゼル幅を数mm以下にまで薄くすることが可能になりました。最新のモニターでは上部と左右のベゼルが1〜2mm程度のモデルも珍しくありません。一方、下部のベゼルだけはやや太い製品も多く、これはパネルの制御基板が下側に配置されることが多いためです。
マルチモニター環境での恩恵
ベゼルレスのメリットが特に際立つのは、複数のモニターを並べて使うマルチモニター環境です。ベゼルが太いと画面と画面のつなぎ目に大きな隙間ができ、映像やウィンドウの連続性が損なわれてしまいます。ベゼルレスモニターなら隙間を最小限に抑えられるため、ウルトラワイドモニターのようなシームレスに近い表示体験を、複数台の組み合わせでも実現できます。トレーダーやクリエイターなど多画面を常用する方にとって、ベゼル幅の差は作業効率に直結するポイントです。モニターアームと組み合わせれば、さらに自由なレイアウトが可能です。
スマートフォンでの画面占有率
有機ELディスプレイのスマートフォンでは、ベゼルレスデザインが標準的になっています。画面占有率は90%以上のモデルが主流で、一部のフラグシップモデルでは95%を超えるものもあります。パンチホールカメラやインカメラのディスプレイ下配置といった技術革新により、ほぼ全面が画面というデザインが実現しています。
注意点と実用上の考慮
ベゼルが極端に薄いと、画面端を持ったときに誤タッチが起きやすくなったり、落下時にパネルが直接衝撃を受けやすくなるといったデメリットもあります。また、スペック上「ベゼルレス」とうたっていても、実際にはパネルの非表示領域が数mm存在する場合があるため、写真やレビューで実物のイメージを確認するのがおすすめです。
選び方のポイント
1. 実際のベゼル幅を数値で確認する
「ベゼルレス」という表記だけでなく、具体的なベゼル幅(mm)をスペック表で確認しましょう。3辺フレームレスでも下部だけ太いモデルもあるため、上下左右すべての数値を見ることが大切です。実物の写真やレビュー動画で実際の見た目を確認するのも効果的です。
2. マルチモニターなら3辺以上の狭額縁を選ぶ
複数台を横に並べる場合は、左右のベゼルが特に細いモデルを優先しましょう。上下に積む場合は上辺と下辺の薄さも重要になります。
3. 保護ケースやカバーとの相性を考える
スマートフォンの場合、ベゼルレスモデルは画面端がむき出しになりやすいため、エッジ部分をしっかりカバーする画面保護フィルムやケース選びも併せて検討するのがおすすめです。