AVレシーバーとは
AVレシーバーとは、テレビ、ゲーム機、Blu-rayプレーヤーなど複数の映像・音声機器からの信号を一元的に受け取り、スピーカーに出力するホームシアターの中核となる機器です。マルチチャンネルアンプを内蔵しており、5.1chや7.1chのサラウンドサウンドを実現します。HDMI入出力を複数備え、接続機器の切り替えも1台で完結します。
詳しい解説
AVレシーバーの役割
AVレシーバーは大きく3つの役割を果たします。第一に「プリアンプ」として入力信号の選択と音量調整を行い、第二に「パワーアンプ」として信号を増幅し各スピーカーを駆動します。第三に「プロセッサー」としてDolby AtmosやDTS:Xなどのサラウンド音声をデコードし、各チャンネルに適切に振り分けます。映像信号のパススルーも行うため、4K/8K映像をそのままテレビに送ることもできます。
サラウンドフォーマットの対応
現在のAVレシーバーが対応する主なサラウンドフォーマットは以下の通りです。
| フォーマット | チャンネル構成 | 特徴 |
|---|---|---|
| Dolby Atmos | 最大7.1.4ch | オブジェクトベース、天井方向の音も再現 |
| DTS:X | 最大7.1.4ch | オブジェクトベース、スピーカー配置が柔軟 |
| Auro-3D | 最大13.1ch | 3層構造の立体音場 |
| IMAX Enhanced | 最大7.1.4ch | DTS:Xベース、IMAX品質の音響 |
Dolby AtmosとDTS:Xの2つに対応していれば、現在の映画・ゲームコンテンツのほとんどをカバーできます。天井方向の音を再現する「ハイトチャンネル」に対応したモデルなら、天井スピーカーやイネーブルドスピーカーで立体的な音場を作れます。
自動音場補正機能
多くのAVレシーバーには、付属のマイクを使って部屋の音響特性を自動測定し、各スピーカーの距離・音量・周波数特性を最適化する機能が搭載されています。代表的なシステムとしてAudyssey、YPAO、DCACなどがあります。この機能を使えば、設置環境に起因する音のアンバランスを自動的に補正でき、専門知識がなくても最適なサラウンド環境を構築できます。
選び方のポイント
1. チャンネル数と将来の拡張性
5.1chは最も基本的なサラウンド構成で、コンパクトな部屋にも導入しやすいです。7.1chはリアサラウンドが充実し、9.1chや11.1chはDolby Atmosのハイトチャンネルにも対応します。将来的にスピーカーを増やす可能性があるなら、余裕のあるチャンネル数のモデルを選んでおくとよいでしょう。
2. HDMI端子の数と対応規格
接続する機器の数に応じたHDMI入力端子数を確保しましょう。ゲーム機を接続するなら、4K/120Hz対応やVRR(可変リフレッシュレート)対応のHDMI 2.1端子を備えたモデルが望ましいです。eARC対応のHDMI出力は、テレビから高品質なサラウンド音声を受け取るために必要です。
3. ネットワーク機能の充実度
最新のAVレシーバーは、Wi-FiやBluetoothに加え、AirPlay 2やChromecast built-inなどのストリーミング機能を搭載しています。音楽ストリーミングサービスに対応したモデルなら、スマートフォンなしでも直接音楽を再生できます。マルチルーム対応モデルは、別の部屋のスピーカーにも音楽を配信できます。
まとめ
AVレシーバーは、映像と音響の司令塔として、ホームシアター環境の中心を担う機器です。対応チャンネル数と将来の拡張性を見据えたモデル選びが、長期的な満足度につながります。自分の理想とするサラウンド環境をイメージしながら、最適な一台を選んでみてください。