aptX/aptX Adaptiveとは
aptX(アプトエックス)およびaptX Adaptiveは、Qualcomm(クアルコム)社が開発したBluetooth用オーディオコーデックです。標準的なSBCと比べて高い音質を実現するのが特徴で、Android端末を中心に広く採用されています。aptXはCD品質に近い伝送を、aptX Adaptiveは最大96kHz/24bitのハイレゾ相当の音質を自動的に調整しながら伝送できます。
詳しい解説
aptXファミリーの種類
aptXにはいくつかのバリエーションがあります。基本となる「aptX」は、352kbpsの固定ビットレートでCD品質に近い音声を伝送します。次に「aptX HD」があり、こちらは576kbpsで48kHz/24bitの高音質伝送に対応します。そして最新の「aptX Adaptive」は、状況に応じて276kbps~420kbpsの間でビットレートを自動調整し、最大96kHz/24bitのハイレゾ品質を実現します。
aptX Adaptiveのメリット
aptX Adaptiveの最大の特徴は「適応型」という名前の通り、通信環境に応じてビットレートを自動で切り替える点です。電波状況が良いときは高音質で伝送し、混雑した環境では音切れを防ぐためにビットレートを下げます。ユーザーが何も操作しなくても、常に最適なバランスで音楽を楽しめるわけです。また、低遅延モードも備えているため、動画視聴やゲームでも音ズレが気になりにくい設計になっています。
注意点:対応デバイスの確認
aptX系コーデックを利用するには、送信側(スマートフォンなど)と受信側(ワイヤレスイヤホンなど)の両方が同じコーデックに対応している必要があります。Qualcomm製のSnapdragonチップを搭載したAndroid端末では対応していることが多いですが、iPhoneは非対応です。購入前に、お使いのデバイスの対応コーデックを確認しておきましょう。LDACとの比較では、LDACのほうが最大ビットレートは高いものの、aptX Adaptiveは接続安定性に優れる傾向があります。
選び方のポイント
1. お使いのスマートフォンの対応状況を確認する
Android端末であればaptX対応の可能性が高いですが、機種ごとに異なります。設定画面の「開発者オプション」で確認できることが多いです。
2. イヤホン・ヘッドホン側の対応コーデックを確認する
製品の仕様欄に「aptX Adaptive対応」と明記されているかをチェックしましょう。aptX対応でもaptX Adaptive非対応という製品は少なくありません。
3. 用途に合わせて選ぶ
音質重視ならLDAC対応製品も検討し、接続安定性や低遅延を重視するならaptX Adaptive対応製品がおすすめです。