常時表示ディスプレイ(AOD)とは?仕組み・バッテリー影響・選び方を解説

常時表示ディスプレイ(AOD)とは、手首を上げなくても時刻を確認できるスマートウォッチの表示機能です。仕組みや選び方を解説します。

常時表示ディスプレイ(AOD)とは

常時表示ディスプレイ(AOD: Always-On Display)とは、スマートウォッチの画面を完全に消灯せず、低輝度の状態で常に時刻や基本情報を表示し続ける機能です。手首を持ち上げたり画面をタップしたりしなくても、ちらっと目をやるだけで時刻を確認できます。従来の腕時計のような「いつでも見られる」使い勝手を実現する機能です。

詳しい解説

AODの仕組み

AODでは、画面のリフレッシュレートを1Hz(1秒に1回)程度に下げ、表示する情報を最小限に絞ることで消費電力を抑えています。有機EL(OLED)ディスプレイは黒い部分の画素が完全にオフになる自発光方式のため、AODとの相性が抜群です。暗い背景にシンプルな時刻表示だけを浮かび上がらせることで、極めて低い電力で常時表示を実現しています。

AOD時の表示内容

AODが有効なときは通常の文字盤よりも簡素化された表示になります。一般的には時刻と日付、歩数やバッテリー残量など限られた情報だけが表示されます。通知の有無を小さなアイコンで示すモデルもあります。手首を上げたり画面をタップしたりすると、通常の明るい表示に切り替わり、すべての情報にアクセスできるようになります。

バッテリーへの影響

AODをオンにすると、バッテリー消費は確実に増加します。一般的には通常時と比べて10〜30%程度バッテリー持ちが短くなると言われています。たとえば、AODオフで2日持つモデルなら、AODオンでは1.5日程度になるイメージです。バッテリー持ちを最優先にしたい方はAODをオフにする選択肢もありますが、AODの利便性は一度使うと手放せないという方も多いです。

LTPOディスプレイの進化

最新のスマートウォッチではLTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)技術を採用したOLEDディスプレイが主流になりつつあります。LTPOは画面のリフレッシュレートを1Hz〜60Hzの間で動的に切り替えられるため、AOD時は1Hzまで下げてバッテリー消費を最小限に抑えつつ、操作時にはなめらかな60Hzで表示します。

スマートフォンのAODとの違い

スマートフォンのOLEDディスプレイにもAOD機能がありますが、スマートウォッチでのAODはより実用性が高いと言えます。腕時計は常に目に入る位置にあるため、「いつでも時刻が見える」ことの恩恵をより強く感じられます。

選び方のポイント

1. OLEDディスプレイ搭載モデルを選ぶ

AODの省電力性を最大限に活かすなら、OLEDディスプレイ搭載モデルがおすすめです。液晶(LCD)でもAODに対応するモデルはありますが、バッテリー効率はOLEDに劣ります。

2. AODのカスタマイズ性

AODで表示する文字盤のデザインや表示項目をカスタマイズできるモデルを選ぶと、好みに合った使い方ができます。Apple WatchやGalaxy Watchなど主要モデルは豊富なAOD文字盤を用意しています。

3. バッテリー持ちとのバランス

AODを常時オンにしても1日以上持つモデルを選べば、毎日の充電で問題なく使えます。バッテリー持ちが気になる方は、就寝中だけAODをオフにするスケジュール機能があるモデルも検討しましょう。